イタリアにおけるモダン家具の代表的ブランド「ドリアデ」で取扱いのある、
フィリップ・スタルク（Philippe Starck）デザインの「PRATFALLチェア」を買取いたしました。

ドリアデは、1968年ミラノ南東部の都市ピアチェンツァで設立されたブランドです。
ミラノ国際家具見本市でセンセーショナルなデビューを飾りました。
洗練されたデザインで、ミラノでの人気はNo.1を誇っています。

デザイナーのPhilippe Starck(フィリップ・スタルク）は、
1949年パリに生まれ、カモンド装飾美術学校を卒業後、弱冠18歳にして自らの事務所を設立しました。
建築・インテリア・家具・食器・出版物・インダストリー等さまざまなデザインを手がけ、
建築家と言うより総合的なデザイナーです。
エリゼ宮のミッテラン大統領執務室を設計したことで広く認められました。
その後パリのカフェ・コストのデザインで名声を不動のもとします。
東京のアサヒビールの社屋や、セブンイレブンに並ぶセンスのいい
小物類を手がけた人物でもあります。
ホテル王イアン・シュレーガーの数々のホテルデザインも行っています。
ドリアデ、カルテル、カッシーナ、アレッシィ、フロス等、
数々の有名ブランドから次々とヒット作を連発した、まさに現在デザイン界のスーパースターです。

買取しました「PRATFALL（プラットフォール）」は、
スタルクの代表作である「COSTES」に比べて、幅が広く、座面が低く設計されています。
80年代的な趣味のよさと、モダンさと、エレガントさが絶妙にミックスされた上に、
アールデコの薫りもかすかに漂うチェアです。
空間を華やかに彩り、座る人を美しく見せるデザインが魅力です。

3本脚の代表アントチェアとは逆に配された脚は、
ウェイターが注文の品を配膳するとき、足を引掛けてしまうことがないように、
工夫されたデザインとなっています。
現在は廃盤となっていて、生産もされていないレアなチェアなのでぐっときますね。

買取させて頂き、ありがとう御座いました！