1921年に生まれてデンマークの美術大学を卒業したのち、プロダクトや工房家具を製作し続け、1956年にはクリステンセン＆ラーセン社（CHRISTENSEN & LARSEN A/S）より自身の代表作であるエリザベスチェアを発表しました。1958年にエリザベス女王とフィリップ王子が購入されたことで話題となったチェアです。2003年に亡くなりました。

工芸美術大学を1946年に卒業後、夫のヨルゲン・ディッツェル氏とともに事務所を設立しました。1960年のミラノトリエンナーレでは金賞を受賞するなど、数々の賞を受賞した経歴があります。草花や昆虫、生物のフォルムなど自然界の美しいものに敬意を払いデザインに生かしているのが特徴です。テキスタイルデザインも手掛けていました。

家具職人の父親のもと工房にて修行を行い、ベルリンやパリなどで家具職人として経験を積んだのち、バルセロナにおいて開かれた世界博に作品を出展するなど、受賞経歴が多数あります。全体的にはシンプルな印象ですが、細部のディティールを見ると考えぬかれたデザインだと分かります。材料から作業工程までこだわる家具職人でした。

1953年にフィン・ユールがデザインし、通称NO.53と呼ばれている、彫刻を思わせる美しい曲線と、フレームから浮き上がるかのようなシート構造が特徴のイージーチェアです。肘掛けの加工は彫り込んでいるので有機的なデザインとなります。キタニは世界で唯一フィン・ユールがデザインしたNO.53をライセンス生産しています。

3人掛けソファと同じくポケットコイルを使用していて、座面二重構造によって安定した快適な座り心地のイージーチェアです。包み込むような背もたれと奥行が深めな座面は、開放感をたっぷり感じるリラックススタイルになっています。美しくモダンでいて、クラシカルな雰囲気の洗練されたデザインは、岩倉榮利が手掛けました。

IEダイニングシリーズには、IE-01 02チェアとIE-08ベンチ、IE-110DTなどのダイニングテーブルがあります。IEチェアの最大の特徴は無垢材を枝のように削りだした脚と、肘掛けが座面の一番前まで出ないハーフアームなので、立ったり座ったりする時に邪魔になりません。天板や肘のエッジにはシャープさと丸みを併せ持った軽やかなデザインです。