モダンクラシックを象徴するノール（Knoll）より、
エーロ・サーリネン（Eero Saarinen）デザインの71アームチェアを買取いたしました。

1938年にハンス・ノール（Hans Knoll）がアメリカで設立したKnollは、
オフィス家具の製造会社としてそのデザインを追及してきました。
その後、ハンスと結婚した女性デザイナー、フローレンス（Florence）の活躍で、
アメリカを代表する家具ブランドに成長しました。

その洗練されたデザインは、オフィス家具だけでなく、レジデンシャルユースの製品にも活かされています。
Knollはデザインリーダーとして世界中の美術館に展示されている製品を含めた
数百のデザインアワードを受賞しているほどです。
特に、ニューヨーク近代美術館のコレクションとして40点以上の製品が寄贈されています。

71アームチェアをデザインしたエーロ・サーリネンは、フィンランド出身で、アメリカに移住し、
JFK空港ターミナルビルなど有名な建造物を手掛けたことで有名なデザイナーです。
アメリカ・ミッドセンチュリーの重要人物のひとりです。
新構造・新素材を次々に取り入れ、建築と家具デザインで数々の傑作を生み出しています。

買取しました71アームチェアは、エーロ・サーリネンの代表作「チューリップ・アームチェア」と
肩を並べる名作のひとつです。
彼らしい柔らかな曲線が特徴となっています。
なかなか目にしないようなところもこだわっていて、脚の付き方が大変おしゃれです。

背もたれとアームが一体になったオーガニックなフォルムが印象に残ります。
背もたれ、座面ともに厚めのクッションが入っているので座り心地も良いチェアです。

買取させていただきまして、ありがとうございました。