北欧デンマークの人気ブランド、ルイスポールセン（louis poulsen）より、
ポール・ヘニングセン デザインの「PH5」照明を買取いたしました。

デザイナーのポール・ヘニングセンは、コペンハーゲン生まれのデザイナーです。
1925年パリ工芸博覧会へのデンマーク参加に先立ち開かれた照明デザインコンペで
入選して、ルイスポールセン社との協力を開始しました。

1925年から26年にかけ、ルイスポールセン社と共同でコペンハーゲンの
フォーラム展示会場の照明デザイン契約を取得しました。
このプロジェクトの中で三枚シェードで光を拡散・反射させるランプの原型が生まれました。

ヘニングセンは生涯において200種類以上のランプをデザインしましたが、
彼が意図したのは単なる照明器具のバリエーションではなく、
照らし出される人や物、あるいは空間を理想的に見せるための「良質な光」の追求でした。
光の色、グレア、陰影といったような照明の基本事項をキーワードとした、
ヘニングセンの光に関する考察は今日の照明文化においても、重要な意義を持ち続けています。

買取させていただいた「PH5」は対数螺旋という独特のカーブを採用した、
大きさの異なる3枚のシェードが印象的な照明になっています。
そのシェードを組み合わせ、ホワイト電球全体を隠すことで直接光が目に入らず、
どこから見ても眩しさを感じさせないグレアフリーのデザインが魅力です。
シェード全体が光を反射することにより、空間全体を優しく明るい光が包み込んでくれます。

お売り頂きましてありがとうございました！