創業から90年を迎える高級家具ブランド マルニから、
ネクストマルニ(nextmaruni) シリーズの、サナア(SANAA)のチェアを買取いたしました。

1928年に広島で「昭和曲木工場」として設立されたマルニは、
家具製作がほとんど手工業だった創業当時から、新しい技術を製作現場に導入して、
家具工芸の工業化と近代化を目指していました。
単なる大量生産ではなく、人と機械のバランスを大事にした完成度の高い家具造りで、
日本の家具業界をリードし続けています。

ネクストマルニは、「日本の美意識へのメッセージとしての椅子」をテーマに、
世界的なデザイナーが競作したプロジェクトです。
マルニの優れた技術と、デザイナーの多彩な個性や思想が融合した意欲的な活動は、
広島から世界へ発信するデザイン事業として高く評価されています。

サナア(SANAA)は、妹島和世と西沢立衛によって1995年に設立されたユニットです。
妹島和世は、日本女子大学大学院修了後、伊東豊雄建築設計事務所での勤務を経て、
1987年に妹島和世建築設計事務所設立しました。
西沢 立衛は横浜国立大学大学院修了後、妹島和世建築設計事務所に入所します。
1997年には西沢立衛建築設計事務所を設立していて、現在は横浜国立大学大学院の教授を務めています。

買取しましたこちらのチェアは、フリーハンドで描いたような左右非対称の「耳」が特徴的で、
ラビットチェアともよばれるネクストマルニの代表作です。
コンパクトで圧迫感がないので、お部屋のアクセントに気軽に取り入れることができそうです。

買取させていただき、有難うございました。