日本を代表する家具ブランド天童木工より、
藤森健次がデザインした座椅子4点セットを買取しました。

天童木工は1940年に、山形県天童市で設立されました。
無垢材よりも軽くて強度のある「成形合板」に日本ではじめてに着目して、
しなやかで美しい曲線の木製家具を生み出すための技術開発を進めたブランドです。
半世紀近くにわたり現在でも販売し続けている名作が多く発表されていて、
中でも1956年に柳宗理がデザインした「バタフライスツール」は、
パリのルーブル美術館や、ニューヨークの近代美術館など著名な美術館に収集されるなど、
国内だけでなく海外でも高く評価されています。

藤森健次は、東京都生まれのデザイナーです。
早稲田大学政治経済学部を卒業後、1955年にヘルシンキ美術大学プロダクトデザイン科を卒業後して、
藤森健次設計事務所を設立しました。
1963年に盛岡グランドホテルのインテリア設計を担当した際に発表された座椅子は、
フィラデルフィア美術館のパーマネントコレクションに選定されています。

買取しました座椅子4点セットは、
一枚の成形合板を三次元曲面で加工しただけのシンプルなフォルムで、
プライウッドの美しい曲面が背中に優しくフィットします。
座面に大きく穴をあけることで、座布団と座椅子のズレを防いで、
軽くて持ちやすい形となっています。

買取させていただきまして、有難うございました。