トーネットのマルセル・ブロイヤーがデザインしたデスクを買取しました。

トーネットはミヒャエル・トーネットがドイツに設立した会社です。
ミヒャエル・トーネットが自分で見つけた、天然の木材を柔らかくして曲げる加工技術で、
デザインの幅が大きく広がって、トーネットの個性あふれる家具が多く生み出されています。

マルセル・ブロイヤー（Marcel Breuer）はベルリンで個人の建築事務所で働いていて、
その後ロンドンに移動して、1973年にはアメリカに移動して活躍しました。
有名なハーバード大学でスクール・オブ・デザインで教える側としても活躍して、
ニューヨークにも個人の会社のマルセル・ブロイヤー＆アソシエイツを設立しました。

今回買取したデスクはマルセル・ブロイヤーが、バウハウスの同僚のワシリー・カディンスキーのために作ったデスクです。
当時は世界で初めてスチールパイプを使った家具として話題になり、注目されました。
昔は木材や布で家具を作るのが普通とされていたので、スチールパイプを使ったことが画期的で、
スチールでしか出せないスタイリッシュさに多くの人が心奪われました。

木材や布と違って汚れに強くて、重さも比較的軽いです。
また、耐久性もあるので長く使っていけるデスクとして優れた作品です。
スチールパイプの曲がっている部分がなめらかで美しいデザインで、
他はブラックで統一されているので、空間がシャキッとまとまる感じがします。
作業スペースが広めに確保されているので、パソコンを設置することもできて、
引き出しは4段もあるので書類や文房具など、好きなものを収納可能です。

買取させて頂き、まことにありがとうございました。