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アーロンチェアをデザインした「ビル・スタンフ」の家具を適正価格で売る方法とは?

小山大作小山大作

ブランド家具を高く売るコツや工夫

名作といわれるオフィスチェア、アーロンチェアをデザインした「ビル・スタンフ」。世界中のオフィスで愛され、オフィスチェアの歴史を変えたとも言われています。そんなビル・スタンフの家具でも引越しや買い替えなどで不用になってしまうこともあるのではないでしょうか。

名作といわれる作品を発表するビル・スタンフの家具を手放すなら、粗大ごみとして処分するのはもったいありません。状態が良いものは予想以上の金額で売却されることもあります。ここでは、買取価格が期待できるビル・スタンフの家具をいくつかピックアップしつつ、売却するときに気を付けたい点なども紹介していきたいと思います。

ビル・スタンフについて

1936年にアメリカのミネソタ州で生まれ、イリノイ工科大学で工業デザインを学びました。1970年にハーマンミラーに入社し、ハーマンミラーとの関係が始まります。1972年に自身のスタジオを設立し、人間工学に基づいたアーゴンチェアを発表しました。そして、ドン・チャドウィックとの共同開発から生まれたアーロンチェアは、スタンフの最大のヒット作のひとつとなります。

スタンフはハーマンミラーを研究を基に問題解決に取り組む企業に成長させた人物と言えるでしょう。その功績から数々の賞を授与されています。2006年にクーパー・ヒューイット国立デザイン博物館よりナショナル・デザイン・アワード、プロダクトデザイン部門賞が贈られました。

ビル・スタンフで査定価格が期待できる家具

エンベロップデスク(Envelop Desk)

エンベロップデスク(Envelop Desk)

パソコンのモニターを見ながらの作業でも、快適な姿勢をキープできるよう開発されたのがエンベロップデスクです。ジェフ・ウェバー(Jeff Weber)との共同でハーマンミラーより発表されました。

デスク面を前後に動かしたり、傾斜させる機能があり、ディスプレイとの距離感が適切に保たれます。インフィールドサーフェスといわれる弾力を持つデスク面が手首と前腕を柔らかく支えてくれる快適なデスクです。

エクアチェア(EQUA CHAIR)

エクアチェア(EQUA CHAIR)

アーロンチェアも手掛けたドン・チャドウィックとの共同でデザインされたのが、エクアチェアです。人間工学に基づいて快適な座り心地を実現するように設計されました。

アーロンチェアを発表する10年前の1984年にハーマンミラーより発表され、優れた機能性が評価され、IBD金賞を受賞、1990年にはTIME誌が選出するベスト・オブ・ディケイドを受賞しています。エクア・エクア2と展開があります。

アーロンチェア(Aeron Chair)

アーロンチェア(Aeron Chair)

健康と環境に配慮したチェアをつくるため誕生した名作チェアです。ハーマンミラーから1994年に発表されたアーロンチェアは、誰も見たことないようなデザインで、オフィスチェアの固定概念を覆しました。

それまで主流だったウレタンや布、レザーを使わないデザインはとても斬新なものでした。2006年にビル・スタンフが亡くなった後、ドン・チャドウィックによってリマスターされたアーロンチェアが発表されました。

買取価格をアップするコツや工夫

買取価格をアップするコツや工夫のイメージ写真

ブランドのことや、人気の製品がわかったところで、より高く売るためにはどのようにすれば良いのでしょうか。

できるだけ商品の情報や状態を伝える

製品にあるブランドのロゴや、タグに記載されている型番など、 製品の情報を詳しく伝えることで正確な査定価格がわかりやすくなります。

また、汚れや購入場所、使用年数なども査定価格を大きく左右するので、正直に伝えることが大切です。 製品情報、状態が良いことがわかれば、思い切った価格を付けてくれる確率が高まります。

付属品・保証書を揃えておく

保証書や付属品がある場合、査定日までに必ず揃えておきましょう。 保証書があることで「正規品の証明」になったり、付属品があることで「保存状態が良い」という、好印象を与えることができます。

日頃から丁寧に使用してメンテナンスをする

製品の状態は買取の際に「とても重要な判断基準」になります。 日頃からやさしく丁寧に使用することで、キズや汚れな付かないように心がけましょう。

また、定期的なメンテナンスも欠かさす行うことで、綺麗な状態を長く維持しやすくなります。 将来的に売ることも考えて、大切に扱うことも高く売るコツと言えるでしょう。

できる範囲できれいに掃除をする

日ごろからの掃除も大切ですが、査定をお願いしたら見てもらう前にもう一度、自分のできる範囲で掃除をしましょう。

ここで重要なのはできる範囲で、無理をしないことで、力任せに掃除したり、適切ではない薬剤などを使って製品を傷めないようにします。 綺麗にしたくても製品の状態を悪くしてしまったら本末転倒なので、くれぐれも無理はしないでください。

いくつかの業者に見積りをする

業者によって得意なジャンルや、買取に近来入れている製品が異なります。 また、買取品目に載っていても、実際の買取経験がない場合もあります。

料金形態がそれぞれ違うのはもちろん、自分の手放したい製品に詳しくて、 本来の価値の値段をつけてくれて、尚且つ査定額やその他買取費用に納得できる業者を選びましょう。

まとめて査定を依頼する

どこの買取業者でも基本的にまとめて査定をお願いすると金額アップが期待できます。 その業者が買取しているもの、また買取出来るものに限りますが、 査定額のアップの他にも、量によっては出張買取地域外でも来てくれる業者もあります。 売るか迷っている製品でも、査定は無料のところが多いので、一度査定してもらうのもありです。

売却時に気をつけたいこと

売却時に気をつけたいことのイメージ写真

手放したい製品の状態があまりよくない、探してもブランドやデザイナーなどのロゴが見つからないなど、売却時に起こりやすい困ったことの紹介です。

リプロダクト品・ジェネリック家具だと売れない場合がある

流行りの製品、人気の製品にはリプロダクト品やジェネリック品といった、 偽物ではないけれど、本物ではない、比較的安く買える廉価版です。 中には本物と嘘をついて売っている悪徳なショップもありますが、 今はネットショップなどで手頃にリプロダクト品が手に入ります。 ただし、手放そうとしたときに売れない、売れたけど数百円ということはよくあるようです。

再販できない、大きな傷や汚れがあると売れない場合もある

有名なブランド製品やデザイナーの製品だと、少しの傷や汚れがあっても売れやすいですが、 大きい傷や汚れ、また再販が難しいような故障や不具合のあるものは買取が難しいです。

少しのキズなどなら業者やショップで修繕して再販可能ですが、 余りにも大きかったり、直せないような不具合があると再販も出来ないので、買取を断られることが多いです。 その場合には適切な方法で製品を処分しましょう。

運び出しが難しい大型家具の場合は予め業者に相談する

部屋の中で組み立ててもらった家具や、購入時には別のスタッフが搬入してくれたけど、 いざ売ろうとしたら自分では重さや多きや、通路の問題で運び出せない問題はよくあります。 そのようなときは無理して自分で運ぼうとしないで、積極的に運び出しを行ってくれる業者に依頼してください。

プロなので最適な運び出しを方法を見つけてくれますし、 必要であればベランダの窓から吊り下げて運び出してくれる業者もあります。 無理な搬出は他の家具や壁を傷つけるリスクもあるので、 対応している業者に詳しく説明して、実際のお部屋や家具を見てもらいましょう。

ビル・スタンフの家具を高く買取してくれるおすすめ業者

デザイナーズ家具買取 ZENON(ゼノン)

ゼノン

ゼノンで査定してみる

ブランド家具・デザイナーズ家具買取専門のL-line(エルライン)

エルライン

エルラインで査定してみる

リサイクルショップ チェリーズマーケット

チェリーズマーケット

チェリーズマーケットは家具や家電を買取しているリサイクルショップで、買取実績は10年以上で20万件を越えています。 ブランド家具の買取実績も多く、買取った家具もホームに掲載されています。法人の在庫品や倒産品、展示品や懸賞品も買取をしていたり、 ご家庭にあるいろいろな不用品を丸ごと片付け・処分もしてくれるので、不用品の処分も含めて丸ごとお願いしたい人は相談してみるといいでしょう。

まとめ

ハーマンミラーの代名詞と言われるアーロンチェアをデザインしたビル・スタンフの家具についてご紹介しました。オフィス家具は一般的に高く売れる傾向にありますが、アーロンチェアでしたらさらに高価買取が期待できます。買取店によってはアーロンチェアの買取強化を謳っているところもあります。他の買取店と比べて差が大きく出ることもありますので、査定を依頼する際はそういったところもチェックしておきましょう。

アーロンチェアに限ったことではありませんが、なるべく早めに査定に出すのがおすすめです。チェアやデスクは毎日使うものですから、徐々に劣化していきます。劣化した家具はやはり減額となり、買取不可として断れてしまうこともありますので、注意しておきましょう。

Author

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小山大作
家具の買取をはじめて15年以上の実績を持つ、家具買取業界最大手のL-line(エルライン)株式会社の広報兼バイヤー。
好きなジャンルは、北欧系をはじめアメリカントラディショナルやフレンチカントリーなど様々。 持てる知識と経験をもとに、少しでも生活に役立つ記事をお届けします。

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