高く売れる・売れないの基礎知識
ブランド物と一口にいっても、ブランドそのもののランクや保存状況などさまざまな要因によって売値は変わってきます。ここでは、売値に影響する特徴を一つずつ見ていきましょう。
有名なブランドやデザイナーが製造した家具であること
年数が経っていても高く売れる家具の特徴の一つは、世界的な有名ブランドやデザイナーが製造した、ブランド価値だけで十分な付加価値の出ている家具です。
特にデザイナーズ家具は生産量が限定されているため希少価値も高く、希少性に目を引かれる顧客も一定数存在するため、買取業者としても高く買い取ることが可能になります。
ブランド名の刻印や保証書がある正規品
ブランド家具には、多くの場合模造品が存在します。一般的には、模造品は見た目だけを似せていて、実際の質は本物のブランド家具には遠く及びません。
このような家具に対し、ブランド家具が真にブランド家具であることを示す証拠が入っていると、正真正銘のブランド品であることが認識しやすく、買取価格が高くなる傾向があります。
ブランド家具の正規性を証明するものには、刻印や保証書が挙げられます。これらがセットになっている正規品であれば、可能な限りこれらのものをきちんと見せて査定を受けるようにしましょう。
状態が良好で、著しい破損や不具合のないもの
保存状態が良好なブランド家具は、当然高く売れます。
破損や不具合があれば、いくらブランドものでも、実際の使用に耐えられない恐れがあるため、買い手が付きにくくなります。
また、汚れがある場合など、見栄えが悪ければ、せっかくのブランドものも、家に置いた際にインテリアとして家を彩る効果が薄れるため、価値が落ちるでしょう。
これらの難点がなく、状態が良好なものは、特にそのようなものの存在が珍しい年代物や限定品であればあるほど、高値で売りやすくなります。
リプロダクト品はケースバイケース
意匠権が切れたアンティーク物を復刻生産したリプロダクト品は、価値が出るかはケースバイケースです。比較的オリジナルの家具が入手しやすければ、リプロダクト品にはほとんど価値がないため、高く買い取ってもらうことは困難でしょう。
ただし、この場合でも、ブランドブランドそのものが出している場合は、ブランドブランドが出していない場合に比べればまだ高い価格が出るかもしれません。
また、オリジナルの製品が限定品であるなど、入手困難である場合には、リプロダクト品であってもそれ自体に価値が出る場合もあります。このような場合であれば、それなりの価格で売れる可能性もありますので、事前に調べておくとよいでしょう。
IKEAやニトリのような量販店の家具は難しい?
メーカー名があったとしても、IKEAやニトリなどのいわゆる量販店の家具は、質がどうであれ、基本的には高値では売れません。これらのブランドの家具は最近流行していますが、その理由は基本的に価格がお手頃だからです。
新品価格がお手頃である製品については、一般的にはあえて中古を買おうとする動機が働きにくいため、仮に買い取ったとしても売れにくいでしょう。
また、たとえ売り手が付いたとしても、元の新品以下の価格でしか売れませんから、管理費用などを考えると、あまり利益につながりません。
このような理由から、基本的にこれらの量販店の家具は、ブランド家具とはみなさず、ブランド家具販売業者へ売り込むことも考えないほうがよいでしょう。
但し、ニトリでも本革ソファなど比較的原価が高い家具は値段がつくこともあります。
高価買取が期待できる家具ブランドは?
それでは、具体的に高く売れやすい有名ブランドの代表例を見ていきましょう。
イタリアの高級家具、カッシーナ
海外のブランドで最も有名なのは、カッシーナでしょう。家具の流行の多くはイタリアから生まれますが、カッシーナはそのイタリアの中でも家具流行の最先端を作り出してきた、代表的ブランドの一つです。このため、芸術性が高い作風などが評価され、中古品売買でも、高い価格が付きやすい特徴があります。
アルフレックス、B&B ITALIAなども
家具を売りたいと思ったときはどうすればよいでしょうか。家具の種類や状態などによって適した方法が異なります。中には売れる家具とそうでない家具もあります。処分する場合もさまざまな方法があるため、どういった方法を選択するかよく考えましょう。
最近はやりのIKEAやニトリ、無印は値が出にくい
IKEAやニトリ、無印良品などの家具は、質がどうであれ、基本的には高値では売れません。これらのブランドの家具は最近流行していますが、その理由は基本的に価格がお手頃だからです。
新品価格がお手頃である製品については、一般的にはあえて中古を買おうとする動機が働きにくいため、仮に買い取ったとしても売れにくいでしょう。
また、たとえ売り手が付いたとしても、元の新品以下の価格でしか売れませんから、管理費用などを考えると、あまり利益につながりません。
このような理由から、基本的にこれらの量販店の家具は、ブランド家具とはみなさず、ブランド家具販売業者へ売り込むことも考えないほうがよいでしょう。
国内ブランドならカリモク、松創
国内のブランドでは、最も有名なのはカリモク家具でしょう。カリモクでは、木材を活かした日本ならではの家具づくりを心がけており、中でもサブブランドの一つ、domaniは最高級家具として、中古品でも数十万円で売れることも少なくありません。
日本のブランドは全体的に木材家具が強く、ほかにはマスターウォールやマルニ木工なども、木を活かした家具として高く評価される傾向があります。
一方、モダンなデザインの国産家具で強いブランドには、ジャパニーズモダンと呼ばれるデザイン性の高い家具を製造することで有名な松創などが挙げられ、こちらもまた高値で売りやすいことが特徴です。
オフィス家具なら、ハーマンミラー
家具には、家庭用のもの以外にも、オフィスチェアーなど、オフィス家具と呼ばれるものが存在します。
オフィス家具が特に強いブランドには、アメリカのハーマンミラーが挙げられるでしょう。ハーマンミラーは、代表的なオフィスチェアーである、アーロンチェアーの製造元としても有名で、環境配慮や人間工学の応用などにおいても、最先端を走っているため、非常に高く評価されやすいです。
また、カッシーナなど、家庭用家具の有名ブランドの多くが、オフィス家具でも事業展開しています。家庭用家具で名を馳せるブランドの場合、オフィス用家具であっても一般的には品質が高いため、これらの企業のオフィス家具も高く売りやすいといえるでしょう。
ブランド家具を高く売るためのコツや工夫をご紹介
さて、いくらブランドがよくても、高く売るためには更なるひと工夫が必要となります。ここでは、それらのポイントを見ていきましょう。
綺麗な状態を日頃から維持しておこう
同じブランドの同じ製品であれば、状態がよいものほど高く売れます。このため、日頃から綺麗な状態を維持できるように使い、査定前には、もう一度綺麗にしておくと評価も高くなるでしょう。
とはいえ、なんらかの理由でこびり付いてしまった汚れや傷を、無理に補修しようとしたりすることは逆効果になる可能性があります。たとえば、掃除のし過ぎで脱色してしまったり、無理な補修を行った結果壊れてしまったりしては元も子もありませんので、状態維持はあくまで自然な範囲で行うようにしなければいけません。
売却決定後は迅速に行動しよう
売却を決めたら、なるべく早く査定に向けて行動を起こしましょう。一般に、使えば使うほど状態は悪くなっていきますから、売却を決めた家具は使うことを控え、どの業者であればどれだけ高く買い取ってくれそうなのかなど、幅広く情報収集しておきましょう。行動が遅れれば、ブランドの不祥事が発覚するなどの予期せぬ理由で、その分だけ付加価値が減るリスクがあります。
また、遅れれば遅れるほど、新しい製品であれば競合する中古品の流通が増えて買取価格が下がる可能性が、古い商品であれば単純に時代遅れだと判断される可能性が大きくなるでしょう。このため、不測の事態に巻き込まれぬように、売ると決めたらできるだけ早く売るように心がけるべきです。
複数の家具を売りたい場合はまとめて査定してもらおう
売りたい家具が複数ある場合は、まとめて査定してもらいましょう。ブランド物については、テーブルといすなど、対応する家具がセットになっていればその分だけ状態が良好だとみなされ、買取価格が高くなる一因になります。
また、まとめて査定してもらった場合、業者によっては、単品では買い取りにくいものでも無料で引き取ってくれることもあるので、別途処分を考えるよりも効率的なのも特徴です。
付属品や保証書を揃えておこう
保証書や予備のカバーなどの付属品がある場合、売る際にはこれらもセットで揃えるようにしましょう。保証書は正規品であることの証明に、付属品が保存されていることは、状態が良好であることを示す材料になるからです。
購入時の記録をできるだけ細かく調べて伝えよう
買いたたかれないようにするには、購入時の価格や場所、製品情報などの記録をできるだけ調べておくことも重要です。購入時の記録が具体的であればあるほど、それに見合った買取価格での購入が行われやすくなります。
仮に購入時の記録が不明である場合は、当初の販売価格によらずにより安い査定結果で済ませてしまう要因になりますので、可能な限り購入時の記録ははっきりと伝えるようにしましょう。
総合的な業者よりもブランド家具買取専門店に依頼しよう
リサイクルショップなどの総合的な買取業者では、ブランド家具の真価を必ずしも正しく理解するとは限りません。このため、本来の価値よりも安い価格での買取につながる可能性があります。
専門家であるブランド家具買取専門店のほうが、ブランドの価値を正確に理解しているため、適正価格での査定と買取を行ってくれる可能性が高いでしょう。したがって、ブランド家具は、それに特化した専門店に買取を依頼するべきです。
複数の業者で見積もりを出しておこう
買取価格は、専門店でも具体的な業者によって異なる場合があります。また、出張買取の有無など、サービス内容も異なってくることがありますので、できるだけ複数の業者で見積もりを行い、最も適切な方法と価格で買い取ってくれる業者を探すようにしましょう。
ブランド家具を専門で買取している業者
15年以上ブランド家具を専門に買取しているL-line
ブランド家具を専門に買取しているサイトです。通常のリサイクルショップと違うのはブランド家具だけを買取してきているので、経験豊富で知識も豊かな部分と、買取したブランド家具を次に使う人へ販売もしているので、高値で買取することが可能になっています。
本社は埼玉県にありますが、関東全域に出張買取を実施しているところも魅力的です。せっかく価値のあるブランド家具も運び出しや配送で傷物にしては、査定額が下がってしまったり、場合によっては買取が不可能になるので、無理は禁物です。出張買取は関東に限られていますが、宅配買取なら日本全域対応していて、こちらも梱包から運び出しまで、業者に頼めるので安心です。
実際に買取したブランド家具の紹介も頻繁に更新していて、信頼もできます。買取品目がブランドごとや家具の項目ごとに分かれているので、売りたい家具や手放すか迷っている家具がある人は、試しに検索してみるのもオススメです。
参考:ブランド家具・デザイナーズ家具買取専門のL-line(エルライン)
北欧家具を専門にしているハウリングユニティ
ハウリングユニティはブランド家具買取専門ですが、北欧家具に特化した買取専門店です。
デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーの4ヶ国のブランド家具を売りたいなら、リサイクルショップや通常のブランド家具買取専門店よりも断然おすすめできます。
ハウリングユニティのスタッフ自身が北欧家具が大好きな人ということもあって、日々勉強して北欧家具についての知識を深めているのはもちろんですが、北欧家具へ対する熱意も格段に違います。大切にしていた北欧家具をどこよりも高値で買取してくれて、次の人につないでくれるので、手放すのが少し寂しい人でも安心してください。
査定は無料で、出張査定や希望日時にも柔軟に対応してくれるそうです。持込買取、宅配買取、出張買取の3種類の方法から選べて、出張買取は埼玉県、東京都、神奈川県に対応しています。北欧家具は年数が経っていたり、天然木やレザーを使っていたりなど、傷が付きやすいものも多いので、該当の地域に住んでいる人は、出張買取を選びましょう。
参考:北欧家具の買取専門店ハウリングユニティ
とにかく高く、デザイナーズ家具を売りたい時は
ゼノンではブランド家具も買取していますが、特にデザイナーズ家具を専門として買取をしているサイトです。有名ブランドや名作家具でも、デザイナーが関わっている作品なら、ゼノンに見積もりを出すことをオススメします。普通のブランド家具買取店はブランドについて知識を持った査定員やスタッフがいますが、ゼノンではブランドに加えてデザイナーたちについても熟知しています。
査定は持込でも出張でも無料で実施しています。中には査定をしたら売ることを強要されたなんて経験のある人もいるかもれませんが、ゼノンではそのようなことは一切ありません。査定後に他社と比較してから決定しても良いと明記してあるので、安心しtて依頼できます。
出張買取にも対応しているので、自分で運び出しに自信がない人や、売りたい物がたくさんある人は利用しましょう。オフィスやショップ規模での買取にも対応しているので、デザイナーズ家具を手放したい法人様にも向いています。
参考:デザイナーズ家具買取のゼノン
もっと高く売るためには
以上では、買取業者に売る場合に高く売る方法を見てまいりましたが、ここでは、さらに高く売りたい場合に、できることを考えていきましょう。
メルカリやヤフオクを使ってみよう
メルカリやヤフオクなどの中古品を自分で出品できるサービスでは、人件費が抑えられる分、買取価格が業者の売却価格に近付き、より高く売れる可能性があります。
ただし、通常送料が発生しますので、その分を差し引いて余りあるだけの価格の上昇が期待できるかは、それぞれの家具の価値次第となります。ブランド家具であれば基本的な価格が高いので問題はないでしょうが、ニトリやIKEAなどの廉価家具の場合は、こちらでの販売にもあまり適さないでしょう。
情報の記載や梱包作業や発送はかなり大変
個人で取引を行う場合は、情報の記載や梱包作業など、多くの手間がかかります。発送が遅れたり、正しく届かなかったりすればトラブルの元にもなりますので、注意しなければいけません。
自力での作業が困難である場合、クロネコヤマトのらくらく家財宅急便をご利用になることをおすすめします。らくらく家財宅急便であれば、引き取りから梱包までの作業を、業者がすべてやってくれて、基本的には手間が省けるからです。
まとめ
ここまで、高く売れるブランド家具の特徴やその際の注意点などを見てきましたが、実際に売る場合は、まずは個々のケースで下調べを行うことが大切になります。
家具そのものについて、事前にある程度知識を仕入れておけば、業者に買いたたかれる恐れがなくなります。また、そもそも買いたたきを行わないような、質のよい業者を選ぶことも重要ですので、業者についてもあらかじめ下調べしておくとよいでしょう。
状況によっては、高く売るよりも急いで売りたい場合などもあるかもしれません。そのような場合も、ケースに応じて情報収集し、適切な買取方法を選ぶようにしましょう。