業務用エアコンはどんな種類があるのか?
まず最初に、業務用エアコンの種類についてみていきましょう。業務用エアコンは、ダクト型、壁掛け型、床置き型など、たくさんの種類があります。オフィスや店舗でよく使用されているのは、天井埋込カセット形や天井吊形などです。
これらの業務用エアコンは天井に取り付けるため、インテリアを邪魔することなく、スペースを有効的に使えるというメリットがあります。また、大規模なビルの場合ですと、ガスヒートポンプエアコンなどのビル用マルチエアコンが導入されているケースが多いです。
業務用エアコンは普通に捨てることができない
これらの業務用エアコンは、家具製品や家電製品のように、自治体の粗大ゴミとして捨てることができません。法律によって、適切な方法で処分しなくてはならないと定められています。どのような法律があるのかについて、詳しくみていきましょう。
フロン回収・破壊法について
業務用エアコンの処分方法については、フロン回収・破壊法という法律によって、ルールが定められています。フロン回収・破壊法というのは、地球のオゾン層を守り、地球温暖化を防止する目的で制定されている法律のことです。業務用エアコンにはフロンガスが含まれており、太陽からの有害紫外線を防いでいるオゾン層を破壊してしまうといわれているため、そのままでは捨てることができないのです。
そのため、フロン回収・破壊法によって、フロンガスを適切な方法で回収できる産業廃棄物取扱業者に、業務用エアコンの処分を依頼しなければならないというルールが定められるようになりました。ちなみに、一般のご家庭で使用しているエアコンの場合には、フロン回収・破壊法ではなく、家電リサイクル法の対象となります。
家電リサイクル法は、特定家庭用機器再商品化法のことで、産廃物の減量と資源の有効利用を目的として、2001年から施行された法律です。この家電リサイクル法の対象となるのは、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機など一般のご家庭や事務所などから排出された4つの家電製品です。家庭用のエアコンを捨てる際には、家電リサイクル法のルールに従い、一般廃棄物処理業者に依頼して、適切な方法で処分するようにしてください。
業務用エアコンの処分方法について
次は、業務用エアコンの適切な処分方法についてみていきましょう。
撤去だけは自力で行う方法
業務用エアコンを処分する際に、撤去作業だけは自力で行いたい思う方もいらっしゃるかもしれません。比較的小型で、据え置き型のものでしたら、自力で対応できる場合もあるかもしれません。ただ、業務用エアコンは大型で、重量があるものが多いですから、基本的に素人が自力で撤去作業を行うのは難しいと考えておいたほうが良いでしょう。
たとえば、天井埋込カセット形や天井吊形などの場合には、取り外す際に特殊な工具を用意することや専門知識も必要となりますので、素人が対応するのはまず不可能です。業務用エアコンの撤去作業は、危険を伴うこともありますので、どうしても自力で撤去する場合には、怪我をしないように注意してください。また、撤去作業時には、フロンガスなども漏れださないように十分に気を付けて、きちんと回収しなくてはなりません。
全部の作業を産業廃棄物処理業者に依頼する方法
自力で業務用エアコンを撤去するのは、大変な労力がかかってしまいますし、怪我などのリスクもありますから、最初からすべてをプロに任せてしまったほうが安心です。産業廃棄物処理業者に依頼すれば、安全な方法で業務用エアコンの取り外し作業も行ってくれますし、フロンガスの回収なども行ってくれますので、お任せしてしまうと良いでしょう。
ただ、産業廃棄物処理業者に作業を依頼する際には、費用がかかってしまいます。料金については、産業廃棄物処理業者によって差がありますので、事前によくリサーチしておくことをおすすめします。また、産業廃棄物処理業者を利用する場合には、マニフェスト伝票と呼ばれている産業廃棄物管理票も必ずもらっておくようにしてください。マニフェストは、事業者が廃棄物の流れを把握するために必要な伝票のことです。
業務用エアコンなどの産業廃棄物を産業廃棄物処理業者に依頼して処理する際には、マニフェストで管理して、最後まで確認することが法律で義務づけらているのです。産業廃棄物管理票がないと法律違反となってしまいますので、きちんと対応するようにしてください。
家電量販店に処分を依頼する方法もある
業務用エアコンの処分は、家電量販店に依頼できる場合もあります。家電量販店は、家庭用のエアコンの取り付けや回収作業を行っているところも多く、業務用エアコンに対応しているお店もあるのです。ただ、業務用エアコンの種類によっては、家電量販店では対応できない場合もありますので、事前によく相談しておいたほうが良いでしょう。
使用可能な業務用エアコンは売れる可能性がある
まだ使用可能な業務用エアコンの場合には、売れる可能性があります。産業廃棄物取扱業者に依頼して処理するよりも、売却してしまったほうがお金も入ってくるので、お得に処分することができます。たとえば、オフィスの閉鎖や移転などの事情で業務用エアコンが不用になってしまった場合などは、良い値段で買取してもらえることもあるので、買取業者に相談してみることをおすすめします。不用な業務用エアコンを売る方法について、項目ごとに見ていきましょう。
業務用エアコンの買取実績が多い業者を選ぼう
業務用エアコンを売る際には、できるだけ買取実績が多い業者を選ぶのがおすすめです。買取実績が多い業者ですと、業務用エアコンの種類にも詳しいスタッフがいるので、適正価格で買取してもらえる可能性が高くなるからです。また、業務用エアコンの取り外し作業や運搬作業なども、買取業者のスタッフが行ってくれますので、自力で作業する手間も一切かかりません。
買取業者を利用する際には、出張料や撤去料などが発生する場合もありますので、諸費用がかかるかどうかを事前に確認しておいたほうが良いでしょう。できるだけ高値で業務用エアコンを売りたいときには、無料査定、無料出張に対応している買取業者を探してみると良いかもしれません。急なオフィスの閉鎖や移転などの事情で、すぐに業務用エアコンを売りたいときには、即時で対応してくれる買取業者に相談してみると良いでしょう。
時間に余裕がある場合や少しでも高く売りたいならネットオークションもおすすめ
時間に余裕がある場合、少しでも高い値段で業務用エアコンを売却したい場合には、インターネットオークションを利用するのもおすすめの方法です。インターネットオークションは、自分の希望する金額で業務用エアコンが売却できるというメリットがあります。インターネットオークションの中で、一番利用者が多いのがヤフーオークションです。
ヤフーオークションには、楽器、家電製品、家具などさまざまなものが出品されており、業務用エアコンもたくさんありますので、どのくらいの金額で売られているのかチェックしてみると良いでしょう。インターネットオークションを使って業務用エアコンを売る際には、出品料が必要となります。売り上げの何パーセントかを支払わなければならないので、その点も踏まえて出品価格を設定するようにしてみてください。
また、インターネットオークションを利用する場合には、メーカー名、型番、状態などの情報もきちんと記入して、写真もアップしなくてはなりません。さらに、買い手が見つかったら、入金の確認、梱包、発送なども行わなくてはなりませんので、手間がかかってしまうのがデメリットです。
業務用エアコンを買取してくれる業者の紹介
業務用エアコンも天井カセット式エアコンもお任せ、エルライン住設
エルライン住設の業務用エアコン買取ではダイキン、日立、三菱などを買取強化しています。買取出来るエアコンの種類も豊富で、故障していなければ買取できる可能性が高いです。また、無料の出張買取なら取り外しも行ってもらえるうえに、建材買取専門なので、他にも買取してほしいもの、査定をしてほしいものも依頼できます。実際の買取した業務用エアコンも数多く載っているので、初めての方でも安心して相談してみてください。
エアコンだけを買取している、エアコン買取王
大体の業者が買取品目の中に業務用エアコンがありますが、エアコン買取王は名前の通り、エアコンだけを買取しています。日本全国への出張可能や、製造から10年以内なら高価買取など、サービス内容も充実しています。他社では買取を断られたメーカーや形状のエアコンでも買取した実績があるので、処分する前に相談してみてはいかがでしょうか。大型商業施設での大量業務用エアコンの買取も行ってくれます。
参考:エアコン買取王
メディアへの出演実績もある、出張買取24時
リサイクルショップ出張買取24時は、なんでも買取・引取を行ってくれて、その中に業務用エアコンも含まれています。業務用エアコンだけの買取でも、他にも買取してほしいものがある方にもオススメできるショップです。土日や祝日、24時間電話対応が可能なので、お仕事や家事で忙しい、なかなか予定が開けられない方でも、相談しやすいと思います。不用品の処分もしてくれるので、移転や閉店に伴う、一気に片付けたいときに助かると思います。
参考:リサイクルショップ 出張買取24時
もしも法律に反して、独断で廃棄や解体や処分などを行うとどうなる?
業務用エアコンを処分する際には、法律にきちんと沿うようにして、対応してください。業者に頼む費用が費用がもったいないからと、自分で解体や廃棄をしてしまうと、法律違反となってしまう場合もあります。業務用エアコン内部のフロンガスを漏らしてしまうと、その人が罰金や懲役などの罰則が科せられしまう可能性もあるので、気を付けるようにしてください。お金はかかってしまいますが、必ず法律に従って、産業廃棄物取扱業者に依頼するようにしてください。
不用になった業務用エアコンの処分方法のまとめ
以上、不用な業務用エアコンの処分方法についてご紹介しました。業務用エアコンには、内部にフロンガスが含まれていますので、環境にも配慮するためにも、産業廃棄物取扱業者に相談して適切な方法で処分するようにしてください。
自力で解体することや処分するのは、法律違反となってしまい、罰せられることもありますので、必ず産業廃棄物取扱業者へ依頼しなくてはなりません。まだ使える状態の場合や人気のモデルの業務用エアコンであれば、良い値段で売れることもあるので、買取業者に相談してみると良いでしょう。買取業者に依頼する際には、業務用エアコンの買取実績が多いところに依頼するのがおすすめです。
業務用エアコンの買取金額は、業者によって異なることもありますので、複数の業者に見積もりを取るなどして、よく比較してから決めたほうが良いでしょう。自分の希望する金額で売りたいときには、インターネットオークションを利用するという方法もあります。