小山大作
ブランド家具を高く売るコツや工夫
2019年に惜しまれつつ101歳の生涯を閉じた、家具ブランドKnoll（ノル）を夫のハンス・ノルとともに立ち上げたことでも知られている、「フローレンス・ノル」。彼女が関わった作品はバルセロナチェアや、チューリップチェアなど傑作ばかりで、中古市場でも安定した需要があります。もし、フローレンス・ノルがデザインした家具を適正価格で売却したいと思ったら、どのようにすればいいでしょうか。
アメリカンモダニズムに大きく影響を与えたといわれるフローレンス・ノルの作品は、時代を超えた美しさがあり、中古であっても高い人気があります。ここでは彼女の作品を適正価格で売却するために知っておきたいポイントや、より高く売る為のコツ、売却時の注意点などわかりやすく解説していきたいと思います。
売却する際に重要となる買取業者のヒントなどもご紹介していますので、これから売却をお考えの方はぜひ参考になさってください。
アメリカのパン職人の元に1917年に誕生しましたフローレンス・ノルは、12歳で孤児となり寄宿学校の校長であったエリエル・サーリネン一家と親しく過ごし、彼の息子エーロとの友情を深めました。エリエル・サーリネンとアルヴァ・アアルトの薦めもあり、イリノイ工科大学でマルセル・ブロイヤーやミース・ファン・デル・ローエなどの建築界の巨匠のもとで学びました。
1946年にハンス・ノルと結婚し、ノルはフローレンスの幅広い人脈やデザインによって世界的な企業へと成長を遂げます。プランニング・ユニットを設立し、オフィスの空間を手掛けたことはその当時、画期的でした。オフィスのインテリアはこれにより快適な環境へと変化し、アメリカのスタンダードなオフィス空間を確立しました。
フローレンス・ノルコレクションは、ミッドセンチュリーを象徴するようなモダンなシリーズです。テーブル以外にも、ソファやベンチなどがラインナップされています。こちらのローテーブルは、6つのサイズ展開をしていて、シンプルな構成が美しいテーブルです。
建築の観点からつくられたデザインは、師事していたミース・ファン・デル・ローエの影響を受けているといわれています。テーブルトップはガラスやオークなど4種類があり、それぞれ異なった雰囲気が楽しめます。
ブランドのことや、人気の製品がわかったところで、より高く売るためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
製品にあるブランドのロゴや、タグに記載されている型番など、 製品の情報を詳しく伝えることで正確な査定価格がわかりやすくなります。
また、汚れや購入場所、使用年数なども査定価格を大きく左右するので、正直に伝えることが大切です。 製品情報、状態が良いことがわかれば、思い切った価格を付けてくれる確率が高まります。
保証書や付属品がある場合、査定日までに必ず揃えておきましょう。 保証書があることで「正規品の証明」になったり、付属品があることで「保存状態が良い」という、好印象を与えることができます。
製品の状態は買取の際に「とても重要な判断基準」になります。 日頃からやさしく丁寧に使用することで、キズや汚れな付かないように心がけましょう。
また、定期的なメンテナンスも欠かさす行うことで、綺麗な状態を長く維持しやすくなります。 将来的に売ることも考えて、大切に扱うことも高く売るコツと言えるでしょう。
日ごろからの掃除も大切ですが、査定をお願いしたら見てもらう前にもう一度、自分のできる範囲で掃除をしましょう。
ここで重要なのはできる範囲で、無理をしないことで、力任せに掃除したり、適切ではない薬剤などを使って製品を傷めないようにします。 綺麗にしたくても製品の状態を悪くしてしまったら本末転倒なので、くれぐれも無理はしないでください。
業者によって得意なジャンルや、買取に近来入れている製品が異なります。 また、買取品目に載っていても、実際の買取経験がない場合もあります。
料金形態がそれぞれ違うのはもちろん、自分の手放したい製品に詳しくて、 本来の価値の値段をつけてくれて、尚且つ査定額やその他買取費用に納得できる業者を選びましょう。
どこの買取業者でも基本的にまとめて査定をお願いすると金額アップが期待できます。 その業者が買取しているもの、また買取出来るものに限りますが、 査定額のアップの他にも、量によっては出張買取地域外でも来てくれる業者もあります。 売るか迷っている製品でも、査定は無料のところが多いので、一度査定してもらうのもありです。
手放したい製品の状態があまりよくない、探してもブランドやデザイナーなどのロゴが見つからないなど、売却時に起こりやすい困ったことの紹介です。
流行りの製品、人気の製品にはリプロダクト品やジェネリック品といった、 偽物ではないけれど、本物ではない、比較的安く買える廉価版です。 中には本物と嘘をついて売っている悪徳なショップもありますが、 今はネットショップなどで手頃にリプロダクト品が手に入ります。 ただし、手放そうとしたときに売れない、売れたけど数百円ということはよくあるようです。
有名なブランド製品やデザイナーの製品だと、少しの傷や汚れがあっても売れやすいですが、 大きい傷や汚れ、また再販が難しいような故障や不具合のあるものは買取が難しいです。
少しのキズなどなら業者やショップで修繕して再販可能ですが、 余りにも大きかったり、直せないような不具合があると再販も出来ないので、買取を断られることが多いです。 その場合には適切な方法で製品を処分しましょう。
部屋の中で組み立ててもらった家具や、購入時には別のスタッフが搬入してくれたけど、 いざ売ろうとしたら自分では重さや多きや、通路の問題で運び出せない問題はよくあります。 そのようなときは無理して自分で運ぼうとしないで、積極的に運び出しを行ってくれる業者に依頼してください。
プロなので最適な運び出しを方法を見つけてくれますし、 必要であればベランダの窓から吊り下げて運び出してくれる業者もあります。 無理な搬出は他の家具や壁を傷つけるリスクもあるので、 対応している業者に詳しく説明して、実際のお部屋や家具を見てもらいましょう。
いろんなジャンルのブランド家具から家電、着物、骨董品、美術品、その他のノーブランド品まで買取をしている中古品買取専門フォーカスは、個人、法人のお客様にも対応しています。 東京都23区内でしたら無料で出張査定をしてくれるので、気軽に申込できます。最近では信頼と実績の多さから有名なテレビ番組に出演経験もあります。 主な買取製品が具体的にホームページに掲載されているので、気軽に自分で確認できるのもポイントです。
ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェアをつくるように提案したのは、フローレンス・ノルといわれています。建築家にデザインを依頼するパイオニアであった彼女は、イームズ夫妻やイサムノグチ、ハリー・ベルトイアなどに家具のデザインを依頼しました。彼女の人脈がなければ、ウームチェアやチューリップチェアなどこれほど多くの名作は生まれなかったでしょう。
多くの功績を残してきたフローレンス・ノルですが、その価値を知らない買取店へ依頼してしまうと、引き取ってもらえなかったり残念な結果になってしまうこともあります。買取店選びが重要となりますので、慎重に選んで依頼しましょう。こちらでご紹介したお店やフローレンス・ノルの買取実績のあるお店に依頼して、満足のいく買取にしてくださいね。
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