ギターには大きく分けて2つの種類があります。まずは手元にあるギターはどれなのかを把握しましょう。
どこでも演奏できるアコースティックギター
アコースティックギターはクラシックギターとも呼ばれています。アコースティックギターのボディには穴が空いており、この中で弦の振動を共鳴させます。そのため後述のエレキギターよりも音が大きく、電気が通っていないところでも演奏できることが特徴です。
なお、コンサートホールのような広い場所でも使用できるよう、内部にマイクを取り付けたエレクトリックアコースティックギター、通称エレアコも存在します。エレアコはアンプに接続することができますが、それをせずに通常のアコースティックギターのような使用も可能です。
アコースティックギターはフォークソングやカントリーミュージック、または演歌などの音楽ジャンルでよく使われています。そのため、スチール製の弦を張ったギターを特別にフォークギターと呼ぶこともあります。名前にフォークと入っていますが、スチール弦の使用はフォークソングに限りません。
電気を使うエレキギター
エレクトリックギターはエレキギターまたはエレキなどと呼ばれ、その名の通り電気の使用を想定しています。エレキギターにはアコースティックギターのような穴が空いておらず、そのままでは小さな音しか出せません。しかし代わりに弦の振動を電気信号に変えるピックアップという部品が内蔵されています。
ピックアップからの信号をアンプと呼ばれる増幅装置に通し、大きくさせた後にスピーカーから音として出力されます。アコースティックギターのようにいつでもどこでも演奏できるわけではありませんが、一方でアンプを変えればさまざまな音を奏でられるのがエレキギターの魅力です。
そのため多くのエレキ奏者が信号の歪ませ方別にさまざまなアンプを所有しています。アコースティックギターは少なくとも16世紀には成立していましたが、エレキギターが生まれたのは20世紀になってからです。そのためエレキギターの誕生以前はギターがすなわちアコースティックギターを指しており、アコースティックギターという名称はエレキギターの成立以降に作られた言葉です。
エレキギターはアンプやスピーカーを使えば大きな音を出せるため、ロックやパンク、またはメタルなどの音楽ジャンルで多く使われています。そのため誰かとバンドを組むことになった際、アコースティックギターよりも選ばれやすいです。
ギターは不燃ゴミとしては処分しにくい
人が抱えて使用するギターはそのままでは大きく、不燃ゴミとして扱ってくれない自治体が少なくありません。細かく分解して小さくすれば回収してはくれます。しかしギターの分解を家庭で行うこと自体が難しく、現実的ではありません。
また、多くの部分が木製であるアコースティックギターであっても部分的にプラスチックや金属が使われており、それを分別する必要があります。エレキギターはアコースティックギターよりも部品が多く、分別がより困難です。加えて分解途中で怪我したり部屋を傷付けてしまったりする危険性もあります。
粗大ゴミとして扱えます
不燃ゴミとしてなら難しいものの、粗大ゴミとしてなら比較的容易に処分できます。粗大ゴミとしての処分を行う場合、まず自分が住む自治体ではどのようなルールで行っているかを調べましょう。しかし多くの自治体において、コンビニエンスストアや指定の販売所などでゴミ処理券を購入し、必要事項を記入した後にそれを貼って回収場所に置いておくだけで事足ります。
ギターほどの大きさなら数百円程度の料金で回収してくれるため、経済的負担も軽いです。また自治体によっては粗大ゴミの受付センターがあり、そこへ持ち込めば処分してくれる場合もあります。回収の場合は決まった日時にしか出せませんが、持ち込みなら融通が利きます。いずれにせよ自分で運べる程度の大きさであるギターにとって粗大ゴミとしての処分は都合が良い方法だといえるでしょう。
不用品業者を使うのも良いでしょう
民間の不用品回収業者に依頼するという手段もあります。回収日時を待たず、また持ち込みも行わずにすぐ処分したい、あるいはほかにも処分したいものがある場合なら自治体ではなく民間業者を頼るのも良いでしょう。粗大ゴミの場合よりは費用がかかるものの、業者が直接回収に来てくれます。合また粗大ゴミよりも手続きが比較的簡単なこともメリットです。
悪質業者に注意
不用品の回収には一般廃棄処理業の許可が必要ですが、中にはそれを取得しないまま違法に営業している業者も存在します。また過度に廉価な価格を謳いつつも実際は後から高額請求をしてくる、あるいは適切に処理せず不法投棄している悪徳業者もいます。
後々のトラブルを防ぐためにも悪徳業者は避けなくてはなりません。ホームページをよく見つつ、不自然なサービス内容がないか確認しましょう。しかしそれだけではわからないことも多いため、ネットで口コミを見ておくことをおすすめします。
まだ使えるギターを処分するなら
完全に壊れてしまい、もう演奏できないなら廃棄するしかありません。しかしまだ弾ける楽器を処分する場合は廃棄以外の方法も選べます。
買取専門店に依頼できます
廃棄してしまうとお金が発生しないどころか手数料が掛かります。しかし売却すればいくらかのお金を得ることが可能です。特にギターは楽器の中でも人気が高く、中古の取引も活発に行われています。楽器を専門的に買い取っている業者は多く、またその中にはギターへ特化している店舗もあります。ギターを売却する際はそのような業者へ連絡することがおすすめです。
専門業者はスタッフがギターについての知識を持ち、相場を知っています。ギターの中にはすでに廃盤となっていたり有名ミュージシャンが使用しているモデルであったりといった理由でプレミアが付いているものが少なくありません。そのような珍しいギターだったとしても、査定する店舗スタッフに知識がなくては意味がありません。楽器の専門店ならそういった不安を抱くことなく、安心して査定を任せられます。
また、そのようなスタッフはギターの相場だけでなく修理方法についても詳しいです。そのため多少調子が悪くとも修理を前提にして買取に応じてくれます。出張買取や宅配買取を行っている業者もあります。自宅に複数本のギターがあり、すべてを持ち運ぶのは難しい場合には出張や宅配での買取に応じてくれる業者を選ぶと良いでしょう。また出張買取はスタッフが自宅に来てその場で査定してくれるため、申し込み以外の手間がかかりません。
少しでも高く査定してもらうためにはいくつかコツがあります。たとえばギターの付属品が残っている場合はそれらも合わせて査定に出しましょう。ケースをはじめアダプターやケーブル、あるいは保証書など、購入時に付いてきたものが揃っていると査定額が上がります。
また、ギターのボディーに傷や汚れがある場合は可能な限り落として綺麗にしましょう。指紋や皮脂などの汚れに対してはクリーニング用クロスが有効です。加えて禁煙化が進んでいる昨今はタバコ臭が査定額ダウンにつながってしまいます。もし近くでタバコを吸っていた、または喫煙者がいる空間で演奏していたというギターの場合、査定へ持ち込む前に臭いを消しておいたほうが良いです。
それ以外の業者でも対応してくれます
近くに楽器専門店がない場合、通常のリサイクルショップも視野に入れましょう。専門業者ではなかったとしても、一般的に流通しているギターならさほど変わらない額で査定してくれます。特に大手リサイクルショップなら店舗数も多く、すぐに行けるため便利です。
ギターを買取してくれる業者/ショップの一例
初心者向けギターから高値のものまで適正価格でしっかり査定、エルミュージック
楽器買取専門のエルミュージックはギターの買取にも力を入れていて、現在ピックアップされているメーカーはギブソン、フェンダー、グレコになっています。買取出来るメーカーリストも掲載されているので、自分の買取してほしいギターが載っているか一度見てみてください。エレキキターからアコースティックギター、クラシックギター、セミソリッドギター、フラメンコギター、スティールギター、リゾネーターギター、シタールギター、ダブルネックギター、フォークギター、この他にも、壊れていないギターであれば買取してもらえる可能性がとても高いです。
買取のプロで、ギターの買取実績もかなり豊富、大黒屋
実店舗も見かける買取の大黒屋は年間で150万件以上もの買取をしている、買取のプロ集団です。かなり幅広いものの買取をしていますが、その中でギターの買取にも力を入れていて、フェンダーストラトキャスター、フェンダーテレキャスター、ギプソンレスポール、ギプソンアコースティックギター、マーチンアコースティックギターは買取強化を行っているので、今査定を依頼すれば高値になりやすいです。買取方法も宅配、出張、持込と好きな方法を選べるので、ライフスタイルや買取してほしいギターの数に応じた方法で、スムーズに進められます。
参考:大黒屋
具体的な買取金額まで掲載中、イシバシ楽器
イシバシ楽器ではブランド別やモデル別に実際の買取金額を掲載していたり、買取強化しているブランドやモデルを具体的にリスト化しているので、自分の手放したいギターが載っていたらチャンスです。高価買取といっても具体的な買取金額を乗せている業者やサイトは少ないので、とても信頼できると思います。楽器業界でも大手でショップもあちこちで見られるので、初めての人でも安心して依頼しやすいです。
参考:イシバシ楽器
周りに欲しい人がいるなら譲るのも手です
自分の周りにギターの演奏者がいる、または興味を持っている人と知り合いだという場合は譲ってしまうのも良いでしょう。業者に売却した場合は自分のギターがその後どのように扱われ、どういった人の手へ渡っていくかはわかりません。
しかし知人へ譲れば持ち主がしっかりとわかるため安心です。特に相手の学生の場合はギターを買うお金を持っていないことが多いため、貰えるとなれば大いに喜んでくれます。そのような方なら譲られたギターも大事にしてくれるでしょう。
最近はSNSを使う方も多いです
周囲に貰い手が見つからず、SNSを活用して探すというケースも近年では多いです。特にTwitterの場合、ハッシュタグを付けておけばフォロワー以外の人にも見つかりやすくなります。しかしSNS上で知り合った方とのやり取りはあくまで画面上のものであるため、細心の注意を払いつつ事を進めていかないとトラブルが発生しかねません。
どのようなギターなのか、傷はあるのかなど、情報はしっかりと相手に伝えましょう。
まとめ
愛着があるギターの処分は心苦しいものです。だからこそ妥協せず、自分が納得できる方法で処分することが求められます。今回は廃棄や売却などいくつかの方法を紹介しました。この記事を参考にしつつそれぞれの方法を検討してください。