小山大作
ブランド家具を高く売るコツや工夫
紙とワイヤーで作った斬新な家具ブランド「ロイドルーム」。一見するとラタンのようですが、ワイヤーに紙を巻き付けてつくられています。アメリカのマーシャル・B・ロイドによって、はじめて作られてから100年以上経ちますが、その耐久性と実用性は認められ、現在もヨーロッパでは高い人気を誇っています。
そんなロイドルームの家具が引っ越しやライフスタイルの変化で不用になってしまったら、どのようにするのがベストでしょうか。ロイドルームの家具は中古市場でも需要のあるブランド家具の部類に入ります。もし、まだ状態が良く使用するのに問題がなければ廃棄ではなく売却を検討してみましょう。
では実際に売却をしようと思い立ったとき、どこに依頼してどのような準備をすればいいでしょうか。ここでは、売却時に役立つ基礎知識として、買取価格が期待できるロイドルームの家具のピックアップをはじめ、高く売るコツや売却時に気を付けたいことなど、さらにしっかり査定してくれるおすすめの買取業者までわかりやすく解説していきます。
1917年にマーシャル・B・ロイド（Marshall Burns Lloyd）がラタンに代わる素材として紙とワイヤーを使った家具を開発しました。これがロイドルームの始まりです。伝統的なラタン家具とは違い、フレームとファブリックを別々に製造できる工法はとても画期的でした。これによりラタンでは表現できないような優雅なデザインは評判となります。
1922年には、W・Lusty&Sons社がライセンスを取得し、ヨーロッパで広く知られるようになりました。湿気に強いという特徴を生かして、ウィンブルドンのロイヤルシートや豪華客船でも使われるようになります。誕生から1世紀経ちますが、世界中で根強い人気となっています。
No.7118は、丸型の天板にはガラスが乗ったサイドテーブルです。ロイドルームといえばチェアが有名ですが、テーブルは製造数が少ないため、とてもレアなアイテムとなっています。
ガラスの天板なので、文字を書いたり、軽食などを置いて、くつろぐにもちょうど良いサイズです。防水加工を施した特殊な紙を使っていて、湿気にも強い特徴がありますので、屋外でも使うことができます。
No.63は大きめにカーブした背もたれが、身体を優しくサポートしてくれるベンチです。150センチの幅があるので、3人座ることができます。編み上げてある座面は、紙とワイヤーが使われているとは思えないほどしっかりとした座り心地です。
芯のスチールワイヤーには防水・防錆加工が施され、折れたりすることがないような工夫もされています。均一に編み込まれているので、横から見ても背面を見てもどこから見ても美しい仕上がりです。
ロイドルームの中でも長く続けられているアームチェアですが、No.60は一番ゆったりとしたサイズです。シンプルで優雅なデザインも素晴らしく、根強い人気となっています。
外側に向けて広がったアームはまるで1人掛けのソファのように身体を包み込んでくれます。ロイドルームの素材は軽いので、持ち運びも簡単に行えるのも特徴です。座面と背面に天然革を使ったタイプのものもあります。
ブランドのことや、人気の製品がわかったところで、より高く売るためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
製品にあるブランドのロゴや、タグに記載されている型番など、 製品の情報を詳しく伝えることで正確な査定価格がわかりやすくなります。
また、汚れや購入場所、使用年数なども査定価格を大きく左右するので、正直に伝えることが大切です。 製品情報、状態が良いことがわかれば、思い切った価格を付けてくれる確率が高まります。
保証書や付属品がある場合、査定日までに必ず揃えておきましょう。 保証書があることで「正規品の証明」になったり、付属品があることで「保存状態が良い」という、好印象を与えることができます。
製品の状態は買取の際に「とても重要な判断基準」になります。 日頃からやさしく丁寧に使用することで、キズや汚れな付かないように心がけましょう。
また、定期的なメンテナンスも欠かさす行うことで、綺麗な状態を長く維持しやすくなります。 将来的に売ることも考えて、大切に扱うことも高く売るコツと言えるでしょう。
日ごろからの掃除も大切ですが、査定をお願いしたら見てもらう前にもう一度、自分のできる範囲で掃除をしましょう。
ここで重要なのはできる範囲で、無理をしないことで、力任せに掃除したり、適切ではない薬剤などを使って製品を傷めないようにします。 綺麗にしたくても製品の状態を悪くしてしまったら本末転倒なので、くれぐれも無理はしないでください。
業者によって得意なジャンルや、買取に近来入れている製品が異なります。 また、買取品目に載っていても、実際の買取経験がない場合もあります。
料金形態がそれぞれ違うのはもちろん、自分の手放したい製品に詳しくて、 本来の価値の値段をつけてくれて、尚且つ査定額やその他買取費用に納得できる業者を選びましょう。
どこの買取業者でも基本的にまとめて査定をお願いすると金額アップが期待できます。 その業者が買取しているもの、また買取出来るものに限りますが、 査定額のアップの他にも、量によっては出張買取地域外でも来てくれる業者もあります。 売るか迷っている製品でも、査定は無料のところが多いので、一度査定してもらうのもありです。
手放したい製品の状態があまりよくない、探してもブランドやデザイナーなどのロゴが見つからないなど、売却時に起こりやすい困ったことの紹介です。
流行りの製品、人気の製品にはリプロダクト品やジェネリック品といった、 偽物ではないけれど、本物ではない、比較的安く買える廉価版です。 中には本物と嘘をついて売っている悪徳なショップもありますが、 今はネットショップなどで手頃にリプロダクト品が手に入ります。 ただし、手放そうとしたときに売れない、売れたけど数百円ということはよくあるようです。
有名なブランド製品やデザイナーの製品だと、少しの傷や汚れがあっても売れやすいですが、 大きい傷や汚れ、また再販が難しいような故障や不具合のあるものは買取が難しいです。
少しのキズなどなら業者やショップで修繕して再販可能ですが、 余りにも大きかったり、直せないような不具合があると再販も出来ないので、買取を断られることが多いです。 その場合には適切な方法で製品を処分しましょう。
部屋の中で組み立ててもらった家具や、購入時には別のスタッフが搬入してくれたけど、 いざ売ろうとしたら自分では重さや多きや、通路の問題で運び出せない問題はよくあります。 そのようなときは無理して自分で運ぼうとしないで、積極的に運び出しを行ってくれる業者に依頼してください。
プロなので最適な運び出しを方法を見つけてくれますし、 必要であればベランダの窓から吊り下げて運び出してくれる業者もあります。 無理な搬出は他の家具や壁を傷つけるリスクもあるので、 対応している業者に詳しく説明して、実際のお部屋や家具を見てもらいましょう。
アドア東京は家具や家電、楽器を買取しているショップで、東京都の世田谷区に店舗があります。 ブランド家具やデザイナーズ家具の買取も積極的で、持込買取はもちろん、自分で運ぶことが難しいものや、買取してほしいものが多い場合には宅配買取や出張買取もお願いできます。 アドア東京も買取の経験が豊富で、メディアへの掲載もされているほどの信頼と実力を持っています。 上記のジャンル以外でもベッドや自転車の買取にも力を入れているので、色んなものを処分したい、売りたい人に最適です。
世界中に多くのファンがいるロイドルームの家具をご紹介しました。上記でご紹介した以外にもバスケットなども支持されているアイテムです。優れた耐久性のあるロイドルームの家具は現行製品も人気ですが、アンティーク製品も変わらぬ人気を誇っています。
その人気が故に、コピー品も多く出回っています。ロイドルームの家具にはすべてタグが付いていますので、買取の際には必ずチェックしておきましょう。1960年代以前のアンティークといわれるロイドルームの家具は紙のタグが付けられていて、剥がれていることもあります。不明な場合は、ロイドルームの買取実績を持つ買取店に相談してみましょう。専門店ではないリサイクルショップなどに依頼すると、正しい価値をわかってくれないこともありますので、買取店選びは慎重に行ってくださいね。
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