松本民芸家具について
和家具の生産地と知られていた長野県松本で昭和19年に設立されました。太平洋戦争後は松本の家具生産は衰退の一途をたどっていましたが、新作民芸運動の提唱者の一人であった柳宗悦の希望によってスタートしたのが、松本民芸家具です。高度な和家具の技術を持った職人によってつくられた洋家具は美しく、完成されたデザインで、耐久性も抜群です。
機械化の進む家具づくりですが、松本民芸家具は必要な部分はできるだけ手作業で作られています。デザインについても伝統的なデザインを大切にしながら現代のライフスタイルに合うものを生み出しています。レギュラー品だけでも800種、準レギュラー品も合わせると2000種を超えるアイテムが揃っています。
松本民芸家具で査定価格が期待できる家具
ドランカーズチェア
酔っ払いの椅子というユニークな名前がついたチェアです。幅が広い座面で、お酒に酔った人でもゆったりと座れる椅子というのが名前の由来だそうです。18世紀にイギリスで誕生し、アメリカなどで流行したウィンザーチェアを細部にまで渡って再現しています。
馬の蹄のような特徴的な脚は、丹念に削り込むデリケートな作業によって生み出されています。創業以来、椅子づくりに力を入れてきた松本民芸の人気アイテムです。
44型ウィンザーチェア
松本民芸家具が本格的にウィンザーチェアづくりに成功したはじめてのチェアで、松本民芸家具の原点と言えるチェアです。座面は全て職人の感覚によってのみ均一に削られていて、技術の高さがうかがえます。
繊細な背もたれの装飾は職人によって手作業で彫られています。背中とひじ掛けに曲木が使われていますが、それまで蒸気で木を曲げる技術がなかったため、イギリスの陶芸家であったバーナード・リーチ氏に学びその技術を習得しました。
#513型長ウィンザーチェアⅢ
イギリスのウィンザーチェアのオーソドックスな、弓のように曲げた曲木を使ったボウバックのタイプを3人掛けにアレンジしています。使われている素材のミズメザクラは家具の材料としてぴったりなのですが、加工が難しく職人の卓越した技術が必要です。
また、家具に使われるのは入手が困難な樹齢が200~300年のもの。そこまでして松本民芸家具がこだわるのは、ミズメザクラが持つ美しさが耐久性もあり、使い込むことで美しさがより増していくからなのです。
買取価格をアップするコツや工夫
ブランドのことや、人気の製品がわかったところで、より高く売るためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
できるだけ商品の情報や状態を伝える
製品にあるブランドのロゴや、タグに記載されている型番など、
製品の情報を詳しく伝えることで正確な査定価格がわかりやすくなります。
また、汚れや購入場所、使用年数なども査定価格を大きく左右するので、正直に伝えることが大切です。
製品情報、状態が良いことがわかれば、思い切った価格を付けてくれる確率が高まります。
付属品・保証書を揃えておく
保証書や付属品がある場合、査定日までに必ず揃えておきましょう。
保証書があることで「正規品の証明」になったり、付属品があることで「保存状態が良い」という、好印象を与えることができます。
日頃から丁寧に使用してメンテナンスをする
製品の状態は買取の際に「とても重要な判断基準」になります。
日頃からやさしく丁寧に使用することで、キズや汚れな付かないように心がけましょう。
また、定期的なメンテナンスも欠かさす行うことで、綺麗な状態を長く維持しやすくなります。
将来的に売ることも考えて、大切に扱うことも高く売るコツと言えるでしょう。
できる範囲できれいに掃除をする
日ごろからの掃除も大切ですが、査定をお願いしたら見てもらう前にもう一度、自分のできる範囲で掃除をしましょう。
ここで重要なのはできる範囲で、無理をしないことで、力任せに掃除したり、適切ではない薬剤などを使って製品を傷めないようにします。
綺麗にしたくても製品の状態を悪くしてしまったら本末転倒なので、くれぐれも無理はしないでください。
いくつかの業者に見積りをする
業者によって得意なジャンルや、買取に近来入れている製品が異なります。
また、買取品目に載っていても、実際の買取経験がない場合もあります。
料金形態がそれぞれ違うのはもちろん、自分の手放したい製品に詳しくて、
本来の価値の値段をつけてくれて、尚且つ査定額やその他買取費用に納得できる業者を選びましょう。
まとめて査定を依頼する
どこの買取業者でも基本的にまとめて査定をお願いすると金額アップが期待できます。
その業者が買取しているもの、また買取出来るものに限りますが、
査定額のアップの他にも、量によっては出張買取地域外でも来てくれる業者もあります。
売るか迷っている製品でも、査定は無料のところが多いので、一度査定してもらうのもありです。
売却時に気をつけたいこと
手放したい製品の状態があまりよくない、探してもブランドやデザイナーなどのロゴが見つからないなど、売却時に起こりやすい困ったことの紹介です。
リプロダクト品・ジェネリック家具だと売れない場合がある
流行りの製品、人気の製品にはリプロダクト品やジェネリック品といった、
偽物ではないけれど、本物ではない、比較的安く買える廉価版です。
中には本物と嘘をついて売っている悪徳なショップもありますが、
今はネットショップなどで手頃にリプロダクト品が手に入ります。
ただし、手放そうとしたときに売れない、売れたけど数百円ということはよくあるようです。
再販できない、大きな傷や汚れがあると売れない場合もある
有名なブランド製品やデザイナーの製品だと、少しの傷や汚れがあっても売れやすいですが、
大きい傷や汚れ、また再販が難しいような故障や不具合のあるものは買取が難しいです。
少しのキズなどなら業者やショップで修繕して再販可能ですが、
余りにも大きかったり、直せないような不具合があると再販も出来ないので、買取を断られることが多いです。
その場合には適切な方法で製品を処分しましょう。
運び出しが難しい大型家具の場合は予め業者に相談する
部屋の中で組み立ててもらった家具や、購入時には別のスタッフが搬入してくれたけど、
いざ売ろうとしたら自分では重さや多きや、通路の問題で運び出せない問題はよくあります。
そのようなときは無理して自分で運ぼうとしないで、積極的に運び出しを行ってくれる業者に依頼してください。
プロなので最適な運び出しを方法を見つけてくれますし、
必要であればベランダの窓から吊り下げて運び出してくれる業者もあります。
無理な搬出は他の家具や壁を傷つけるリスクもあるので、
対応している業者に詳しく説明して、実際のお部屋や家具を見てもらいましょう。
松本民芸家具の家具を高く買取してくれるおすすめ業者
リサイクルショップ チェリーズマーケット
チェリーズマーケットは家具や家電を買取しているリサイクルショップで、買取実績は10年以上で20万件を越えています。
ブランド家具の買取実績も多く、買取った家具もホームに掲載されています。法人の在庫品や倒産品、展示品や懸賞品も買取をしていたり、
ご家庭にあるいろいろな不用品を丸ごと片付け・処分もしてくれるので、不用品の処分も含めて丸ごとお願いしたい人は相談してみるといいでしょう。
参考:リサイクルショップ チェリーズマーケット
まとめ
代表的なアイテムをご紹介しましたが、松本民芸家具は商品数も非常に多いので、上記のアイテム以外でも人気のものもたくさんあります。高価買取が期待できる可能性は十分にありますので、ショップに査定依頼を出してみるのがおすすめです。
たくさんのアイテムを展開している松本民芸家具ですから、実は類似品も多く存在しています。本物の松本民芸家具にはシールやサインが刻まれていますので、確認してみてくださいね。初期の作品はそういった刻印などない場合もありますので、その時は松本民芸家具の買取実績が多いショップに相談してみるとよいでしょう。材質やつくりなどを見て、鑑定してくれると思います。知識のないショップですと単なる民芸品として安く扱われてしまったり、買取してもらえない場合もありますので、注意が必要です。