一口に楽器といってもさまざま
旧石器時代の遺跡から振って音を鳴らす「がらがら」が出土されていることからもわかるよう、楽器は太古より人類の生活に根ざした存在でした。
人類の進化に合わせて楽器も発明され、現在では数え切れないほどの種類があります。そのため、一口に楽器といってもさまざまです。
演奏方法やジャンルによって楽器は多種多様
豊富にある楽器の分類方法にはいくつかありますが、第一に挙げられるのは演奏方法の違いによるものでしょう。叩く、吹く、または弦を弾くなど、音の鳴らし方にはさまざまな方法があります。手やバチ、または楽器同士で叩いて鳴らす、太鼓やシンバルなどは打楽器に分類されます。
一方ラッパやフルート、オーボエなど筒の中に空気を通す楽器は管楽器です。
音楽ジャンルが違えばそこで使われる楽器も変化します。テクノミュージックではシンセサイザーやサンプラーまたはドラムマシンなど、ほかのジャンルではあまり使われない類いの楽器が使用されます。また、三味線やアイリッシュ・ハープなど民族楽器という区分もあり、いずれにせよ楽器の種類はさまざまです。そのため、適した処分方法も楽器によって異なります。
専門の買取業者に頼むのがおすすめです
処分したい楽器が壊れておらず、まだ使える状態であるのなら買取業者に連絡すると良いでしょう。換金できるという点だけでなく、思い出が詰まっていて捨てるのは忍びない品を次の持ち主へ引き継げるというメリットがあります。業者によって異なりますが、店舗に持ち込むだけでなく郵送や出張での買取を受け付けてくれる場合もあるのです。コントラバスやユーフォニアムといった大型の楽器を売却したい場合は出張買取を行っている業者を探すことをおすすめします。
高級な楽器こそプロに依頼すると良いでしょう
処分する楽器の価値に関しては事前に確かめておく必要があります。もし高級なものであるなら、リサイクルショップに売ってしまうのはおすすめしません。リサイクルショップの店員が楽器の価値を知っていることは稀で、往々にして相場に見合わない買値を付けられてしまいます。
う。また、楽器買取の専門業者はリサイクルショップよりも楽器の取り扱いに精通しており、次の持ち主が現れるまで適切に管理してくれます。加えて、あらゆる楽器を幅広く扱っている業者よりも、ギターやヴァイオリンなど特定の楽器へ特化している業者のほうがしっかりと査定してくれます。生産数が少ない、またはプレミアが付いている楽器なら楽器買取のプロに任せるのが無難です。
知り合いへ渡すのも手段の一つです
もし周りに楽器を演奏する、または興味を持っている知り合いがいるなら、その方へ譲ったり安く売ったりするのも手段の一つです。知人や友人の間柄である方なら直接会って話せるため、後からトラブルも起こりにくいです。普段の会話の中でそれとなく伝えてみると良いでしょう。加えて、自分の後に使用する方を知ることができるため、業者へ売り払うよりも安心感があります。
しかし知り合いだとしても楽器のスペックやブランド、または製造年度などは詳しく教えておく必要があるのです。相手が思い描いていたものとは異なっていた場合、そのまま無理に渡そうとするとトラブルになり、今後の関係にも支障が出ることさえ考えられます。相手にとっていらないものであった際は無理強いをせず、ほかの人を探しましょう。
その方が演奏会やライブに出演するタイプであれば、かつて自分のものであった楽器が再び活躍している姿を見ることができます。捨ててしまえばそれまでですが、次の方へ受け継がれれば楽器は息を吹き返します。処分する楽器が自分にとって大切な存在であるならば、気の置けない仲の方へ譲るのも手です。
ネットの力も頼れます
ネットの力を利用して楽器を処分するという手もあります。フリーマーケットサービスを利用すれば自分が決めた値段で売り出すことが可能です。タイミングによっては相場より高い値段で変われることもあります。また、オークションサイトを活用するのも良いでしょう。設定した最低金額を下回ることはなく、ほしい人が複数人いると競売がはじまりどんどんと音がつり上がっていきます。最近ではSNSを使って買い手を探す方も少なくありません。
たとえばTwitterの場合だと同じ趣味の方にフォローされている可能性が高く、また検索で辿り着く方もいます。この際、「#楽器売ります」や「#無料で譲ります」など、効果的なハッシュタグを付けてツイートするのがコツです。しかしそれらの方法は画面越しのやり取りであるため、対面のときよりもトラブルが発生しやすいです。
たとえば付属品が送られてこなかったとクレームがくることがあります。また、ほとんどの場合において出品者が発送手続きを行わなくてはならず、その過程で不備が起こることもあります。特に楽器の梱包には細心の注意を払いましょう。運搬途中で押しつぶされ、購入者のもとへ届いたときには傷が付いていたという事態にも陥りかねません。
出品したとしても必ず買い手が現れるわけではないという点も心に留めておきましょう。その楽器をほしい方が現れなければ当然ながら手放すことは叶いません。また、品物自体は需要があっても設定価格が高すぎて買われないとうこともあります。設定価格が心配な方は過去の出品者を探して相場を調べると良いでしょう。
廃棄という選択肢
買取業者のところへ行ったりネットオークションに出品したりする暇がなく、さらに周囲に受け渡せる知り合いもいない場合、廃棄も考えなくてはなりません。廃棄は最も手っ取り早い方法ではあるものの、場合によっては通常のゴミのようにはいかないこともあります。
分解には注意が必要です
楽器の中には構造が複雑で、分解が難しいものが少なくありません。中には内部に鋭い部品があり、分解中にそれで手を切ってしまいかねないものもあります。あるいはのこぎりや金槌などの使用中にそれで負傷してしまう可能性も捨てきれません。慣れていない場合、楽器は分解しないほうが無難です。
粗大ゴミの出し方にはルールがあります
手に持って扱うサイズの楽器なら通常の捨て方で構いませんが、一定以上の大きさがあるなら粗大ゴミとして処理しなくてはなりません。その場合いくらか処分が面倒です。まず粗大ゴミは事前に自治体へ収集依頼を行う必要があります。自分で受付センターへ持ち込むという手段もありますが、いずれにせよゴミ置き場にただ置いておくだけでは回収してくれません。
加えて、粗大ゴミの処分には費用がかかります。ギターやヴァイオリン程度の大きさなら数百円ほどで済みますが、それ以上となると1,000円超えも想定しなくてはなりません。たとえばグランドピアノのような非常に大きな楽器ですとより手間が掛かります。通常ならゴミ処理券を貼りつつ回収場所へ置いておけば処分してくれますが、グランドピアノほどの粗大ゴミになるとそれも困難です。依頼すれば運搬や解体を行ってくれる可能性もあるものの、それと引き換えに負担しなくてはならない費用も非常に高くなります。
また、そもそも一定の大きさ以上ある粗大ゴミは受け付けてくれない自治体も存在します。粗大ゴミの回収ルールやその費用は自治体によってさまざまです。そのため廃棄を考えているなら事前にしっかり調べておくことが求められます。
不用品回収業者という手もあります
自治体ではなく民間の不用品回収業者に依頼するという選択肢もあります。一人では動かせない楽器であっても業者なら運び出すことが可能です。民間の業者の場合、自治体に依頼するよりはいくらか費用が高くなります。その代わり持ち主の手間は省けるので、早く処分してしまいたい場合はこちらを選ぶと良いです。
なお、中には回収無料を謳いつつも処分後に費用を請求してくる、または不法投棄を行っている悪質な業者も存在します。そのような業者に騙されないよう、依頼する前にサービス内容を細かく確認しましょう。
楽器を高価買取してくれる業者の一例
業界トップクラスの高価買取、エルミュージック
エルミュージックは楽器買取の専門サイトで、楽器や音楽に関する周辺機器などを専門に買取をしています。楽器に特化しているので、知識や経験も豊富で、長く眠っていた楽器も、大切に使ってきた楽器も適切な値段で買取してくれること間違いなしです。楽器であればギターやピアノ、ドラムやサックスから筝や三味線などの和楽器、録音機器やPA機材、その他の弦楽器、打楽器、管楽器、鍵盤楽器なんでも買取をしてくれます。処分する前に一度無料査定を依頼してみてはいかがでしょうか。
スマホで簡単最短5分で査定、イシバシ楽器
楽器の販売店としても有名なイシバシ楽器は買取りも行っていて、大手だからこそできる高価買取もあります。買取方法も出張買取や宅配買取の他に持込買取もあって、運べるサイズの楽器なら査定額が上がりやすい持込買取がオススメです。ホームページで楽器の種類やモデルの入力でおおよその査定額を気軽に検索できるほかに、ラインでも写真を送るだけで査定をしてもらえるので、わざわざお店に持っていくのはちょっと…という方にも向いています。
参考:イシバシ楽器
全国展開楽器販売に買取、音楽教室まで、島村楽器
島村楽器は楽器の販売に買取、音楽教室も行っています。買取は現在キャンペーンを行っていて、買い替え応援をしているので、下取りとして島村楽器に査定に出すとかなりの高価査定が期待できます。さらに買取してもらいたい楽器が島村楽器で購入したものの場合、査定額アップもあるので、心当たりのある方はレシートや保証書などを探してみてください。楽器全般から大きさのある電子ピアノやアコースティックピアノ、さらには防音室まで、出張買取を行っているので、気になる方は見てください。
参考:島村楽器
楽器は寄付できます
楽器の寄付を受け付けている業者や団体もあります。寄付した楽器は学校や音楽団体、または恵まれない国へと届けられ、そこで第二の人生を歩めます。また、最近では楽器寄附ふるさと納税も人気です。これは楽器を寄附し、その査定価格に合わせて税金が控除される制度です。埼玉県日高市や北海道東神楽町などいくつかの自治体が楽器寄附ふるさと納税を実施しています。楽器の処分と税金対策が一度にできるため、非常にお得です。
まとめ
愛着がある楽器を手放すのは非常に忍びないでしょう。自分が納得できる方法で処分できれば、心もいくらか軽くなります。今回は売却や譲渡または寄付など、いくつかの処分方法を紹介しました。自分の手から離れた後も楽器が輝けるものも中にはあります。よく考えたうえで処分方法を選んでみてください。