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フリッツハンセンでも活躍する「ポール・ケアホルム」の家具を高く売るコツ

小山大作小山大作

ブランド家具を高く売るコツや工夫

名作家具を数多く生み出したデンマークのデザイナー「ポール・ケアホルム」。フリッツハンセンから多くの作品が販売されていますが、他にもPPモブラーやカール・ハンセン&サンからもミニマルで美しいデザインの家具を発表しています。死後40年以上経ちますが、時代を超えて愛され続ける名作家具は中古市場でも安定した人気があります。もし、ケアホルムの家具を手放すとき、出来ればより高い価格で売却したいと誰もが思うはずです。

家具職人としての腕も一流だったケアホルムは、同じく家具職人ハンス・J・ウェグナーからも高い評価を得ています。ここでは、そんなケアホルムの中でも買取価格が期待できる作品をピックアップしながら、売却価格がアップするコツや工夫、注意点などをわかりやすく解説していきます。また、家具の価値を理解してくれるオススメの買取業者も紹介していますので、手放すことを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

ポール・ケアホルムについて

1929年生まれのポール・ケアホルムのキャリアは家具職人からスタートします。コペンハーゲンのデンマーク王立芸術アカデミーを卒業後、フリッツハンセンに1年間在籍していました。その時にデザインしたのが幻の名作といわれているPK0です。1955年から亡くなるまで王立芸術アカデミーで教え、北欧デザイン界に大きな影響得を与えました。

家具職人であった彼のデザインは、華美な装飾をそぎ落としたシンプルさが特徴です。イームズやミース・ファン・デル・ローエのデザインを引継いでいるようにも見受けられます。ケアホルムの作品の多くは、アイヴァン・コル・クリステンセンから販売していましたが、死後、フリッツハンセンに製造権が引き継がれました。

ポール・ケアホルムで査定価格が期待できる家具

PK22

PK22

ポール・ケアホルムが王立芸術アカデミーの卒業制作として製造したPK25をベースにつくられたのがPK22です。北欧デザインの特徴である木材を使わずに、金属を採用しながらもエレガントで軽やかな印象のチェアです。

1956年に発表し、57年にはミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞しました。これにより、ケアホルムの名前を世界に広めることになります。レザー、スエード、キャンバス、籐などのバリエーションも豊富です。

PK20

PK20

PK20は、座面の片側のみで座面を支えるカンティレバー構造でできたエレガントなチェアです。ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館の永久コレクションに選ばれています。ケアホルムのデザインに共通するミニマルなデザインが特徴です。

ベース部分はスプリングスチールを採用し柔軟性があるので、しなやかに身体を支えてくれます。シートとベースの間のスペースが全体のシルエットの美しさを際立たせています。

PK61

PK61

ケアホルムがデザインした中でも傑作と言われているのが、PK61です。当初はケアホルム自身の別荘のために1956年にデザインされました。フリッツハンセンより製造されています。

正方形の天板は美しさの中に緊張感も感じられるデザインです。細いスチールベースの4本の脚は小ねじで繋がれ、ユニークでありながらスタイリッシュな印象を与えています。無駄な装飾を極限まで抑えたケアホルムらしさが表れたテーブルです。

買取価格をアップするコツや工夫

買取価格をアップするコツや工夫のイメージ写真

ブランドのことや、人気の製品がわかったところで、より高く売るためにはどのようにすれば良いのでしょうか。

できるだけ商品の情報や状態を伝える

製品にあるブランドのロゴや、タグに記載されている型番など、 製品の情報を詳しく伝えることで正確な査定価格がわかりやすくなります。

また、汚れや購入場所、使用年数なども査定価格を大きく左右するので、正直に伝えることが大切です。 製品情報、状態が良いことがわかれば、思い切った価格を付けてくれる確率が高まります。

付属品・保証書を揃えておく

保証書や付属品がある場合、査定日までに必ず揃えておきましょう。 保証書があることで「正規品の証明」になったり、付属品があることで「保存状態が良い」という、好印象を与えることができます。

日頃から丁寧に使用してメンテナンスをする

製品の状態は買取の際に「とても重要な判断基準」になります。 日頃からやさしく丁寧に使用することで、キズや汚れな付かないように心がけましょう。

また、定期的なメンテナンスも欠かさす行うことで、綺麗な状態を長く維持しやすくなります。 将来的に売ることも考えて、大切に扱うことも高く売るコツと言えるでしょう。

できる範囲できれいに掃除をする

日ごろからの掃除も大切ですが、査定をお願いしたら見てもらう前にもう一度、自分のできる範囲で掃除をしましょう。

ここで重要なのはできる範囲で、無理をしないことで、力任せに掃除したり、適切ではない薬剤などを使って製品を傷めないようにします。 綺麗にしたくても製品の状態を悪くしてしまったら本末転倒なので、くれぐれも無理はしないでください。

いくつかの業者に見積りをする

業者によって得意なジャンルや、買取に近来入れている製品が異なります。 また、買取品目に載っていても、実際の買取経験がない場合もあります。

料金形態がそれぞれ違うのはもちろん、自分の手放したい製品に詳しくて、 本来の価値の値段をつけてくれて、尚且つ査定額やその他買取費用に納得できる業者を選びましょう。

まとめて査定を依頼する

どこの買取業者でも基本的にまとめて査定をお願いすると金額アップが期待できます。 その業者が買取しているもの、また買取出来るものに限りますが、 査定額のアップの他にも、量によっては出張買取地域外でも来てくれる業者もあります。 売るか迷っている製品でも、査定は無料のところが多いので、一度査定してもらうのもありです。

売却時に気をつけたいこと

売却時に気をつけたいことのイメージ写真

手放したい製品の状態があまりよくない、探してもブランドやデザイナーなどのロゴが見つからないなど、売却時に起こりやすい困ったことの紹介です。

リプロダクト品・ジェネリック家具だと売れない場合がある

流行りの製品、人気の製品にはリプロダクト品やジェネリック品といった、 偽物ではないけれど、本物ではない、比較的安く買える廉価版です。 中には本物と嘘をついて売っている悪徳なショップもありますが、 今はネットショップなどで手頃にリプロダクト品が手に入ります。 ただし、手放そうとしたときに売れない、売れたけど数百円ということはよくあるようです。

再販できない、大きな傷や汚れがあると売れない場合もある

有名なブランド製品やデザイナーの製品だと、少しの傷や汚れがあっても売れやすいですが、 大きい傷や汚れ、また再販が難しいような故障や不具合のあるものは買取が難しいです。

少しのキズなどなら業者やショップで修繕して再販可能ですが、 余りにも大きかったり、直せないような不具合があると再販も出来ないので、買取を断られることが多いです。 その場合には適切な方法で製品を処分しましょう。

運び出しが難しい大型家具の場合は予め業者に相談する

部屋の中で組み立ててもらった家具や、購入時には別のスタッフが搬入してくれたけど、 いざ売ろうとしたら自分では重さや多きや、通路の問題で運び出せない問題はよくあります。 そのようなときは無理して自分で運ぼうとしないで、積極的に運び出しを行ってくれる業者に依頼してください。

プロなので最適な運び出しを方法を見つけてくれますし、 必要であればベランダの窓から吊り下げて運び出してくれる業者もあります。 無理な搬出は他の家具や壁を傷つけるリスクもあるので、 対応している業者に詳しく説明して、実際のお部屋や家具を見てもらいましょう。

ポール・ケアホルムの家具を高く買取してくれるおすすめ業者

デザイナーズ家具買取 ZENON(ゼノン)

ゼノン

ゼノンで査定してみる

ブランド家具・デザイナーズ家具買取専門のL-line(エルライン)

エルライン

エルラインで査定してみる

トレジャーファクトリーの出張買取

トレジャーファクトリー

中古の家具など、売り上げナンバーワンのトレジャーファクトリーは、実はブランド家具の買取も行っています。 一般的に製品を売る場合は購入から5年以内と言われていますが、トレジャーファクトリーでは10年以内なら査定をしてくれます。 買取が厳しかったブランド家具も買取してくれる場合があるので相談してみましょう。 また、出張買取を依頼した場合も出張費や査定料金、運搬代金、キャンセル料が発生しないと明記されているので、安心して申し込みができます。

まとめ

ポール・ケアホルムの家具は木材にこだわらず、スチールなど工業製品を積極的に取り入れてきました。上品で繊細な彼の作品は発売から半世紀以上経っていますが、今なお現代のライフスタイルに馴染む人気のシリーズです。ケアホルムは生涯50点以上の家具をデザインを残しましたが、なかには販売期間が短く終わってしまった名作もあります。また、PK22の誕生60周年を記念した限定モデルなども存在します。そういった作品は、状態が良ければ高額査定が期待できるでしょう。

査定する際に注意するところは、ケアホルムの作品を扱っているかどうか、ということです。北欧家具を専門に扱っている買取業者であれば、適正な価格で査定してくれると思います。上記でご紹介した買取店も参考にぜひ納得のいく売却をしてくださいね。

Author

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小山大作
家具の買取をはじめて15年以上の実績を持つ、家具買取業界最大手のL-line(エルライン)株式会社の広報兼バイヤー。
好きなジャンルは、北欧系をはじめアメリカントラディショナルやフレンチカントリーなど様々。 持てる知識と経験をもとに、少しでも生活に役立つ記事をお届けします。

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