和楽器の三味線とは、一体どんな楽器?
まず最初に、三味線がどんな楽器なのかについて見ていきましょう。三味線は、日本の有棹弦楽器です。棹の部分に3本の弦が張られており、それを撥で弾いて演奏します。三味線のルーツについては、詳しいことはわかっていません。中国から琉球伝わり、そこからさらに日本本土へ伝わったという説もあるようです。
三味線は、細棹、中棹、太棹の3種類があり、棹の太さ、胴の大きさ、演奏する内容などによって分けられています。三味線の材料となるのは、犬や猫などの皮です。沖縄の三線にはヘビの皮が用いられることが多いです。現代では動物愛護の観点から、合成皮を使った三味線も作られています。三味線の演奏家としては有名なのは、高橋竹山や吉田兄弟などです。三味線の独特の音色は日本人だけでなく、海外の方たちの間でも人気があり、世界中に愛好家がいるともいわれています。
三味線を処分したい理由について
三味線を処分したいと思った理由は人それぞれですが、特に多いのは、レッスンをやめてしまってずっと演奏していなかった、途中で飽きてしまったなどです。また、壊れてしまった場合や新しい楽器への買い替えなどの理由で、処分を検討される方もいらっしゃいます。ずっと忘れていて押し入れにしまったままだった場合や遺品整理をしているときに見つかったなどの理由でどう処分したら良いか悩んでしまう方も多いです。そのようなさまざまな事情で不用となった三味線を賢く処分する方法について、詳しくご紹介いたします。
不用になってしまった三味線の処分方法
次に、不用になってしまった三味線の処分方法についてみていきましょう。まだ使える状態であれば楽器買取専門店などへ売却するのがおすすめです。
まだ使える状態の三味線は楽器買取専門店に査定依頼に出してみよう
三味線を処分する前に、最初にやっておくべきことは、状態のチェックです。外観をチェックしてみて、演奏できる方であれば実際に弾いてみて問題がないかをよく確認してみてください。大きなキズや汚れなどがなく、問題なく演奏できるようであれば、売却を検討してみてはいかがでしょうか。
三味線の買取を行っているショップに持っていけば、お値段が付くかもしれません。三味線を買取に出す場合には、街のリサイクルショップよりも、楽器を専門に買取しているショップがおすすめです。できれば、民族楽器や和楽器の買取実績が多いショップを選んだほうが良いでしょう。なぜ、リサイクルショップよりも、楽器買取専門店のほうが良いのかというと、楽器に詳しいプロの鑑定士が査定を行ってくれるからです。
街のリサイクルショップの場合には、楽器の知識がない人が査定を行っているケース多いため、どんなに価値のある三味線だったとしても安い値段でしか付かない可能性があります。場合によっては、買取拒否されてしまうこともあるかもしれません。楽器買取専門店であれば、プロの鑑定士が丁寧に鑑定を行ってもらえるので、三味線の状態によっては高値で売れる可能性があります。
できるだけ高値で三味線を売りたいと思っている方は、楽器買取専門店へ査定に出す前に、軽く掃除をするなどして、見た目をきれいにしておくことをおすすめします。見た目の状態がきれいだと、査定時の印象も良くなって、良い値段が付く可能性も上がるからです。ケース、弦、撥などの付属品も揃っていると、より高値が出やすくなります。
壊れている三味線でも価値のあるものならば売れる可能性があります
弦が切れていたり、棹が曲がっていたり、本体の皮が破れていたりなど、壊れている状態であっても、高級品など価値がある三味線であれば高値が付くこともあります。特に、合成皮の三味線よりも、犬や猫など動物の天然皮を使った三味線のほうが良い音が出やすいことから、高値が付きやすくなっています。
壊れている状態であっても、素材をチェックしてみて、良いものが使われているものに関してはあきらめずに、楽器買取業者へ査定をお願いしてみると良いでしょう。楽器買取業者の中には、楽器の修理のプロが在籍しているお店もありますので、壊れている三味線であっても買取してもらうことができます。無料で査定を行っている楽器買取業者も多いので、とりあえず査定に出してみると良いでしょう。
買取が難しい三味線は粗大ゴミとして処分することが可能です
楽器買取業者から買取してもらえなかった場合には、お住まいの地域の粗大ゴミを利用して処分することができます。粗大ゴミの料金は、自治体によって異なっていますが、三味線1点あたり、数百円から数千円程度です。コンビニエンスストアなどで、粗大ゴミのチケットを購入して、指定の日時にゴミ収集場所に持っていくことで、回収してもらうことができます。
詳しい料金や粗大ゴミの回収日などについては、お住まいの地域にある役所のホームページで、確認してみてください。粗大ゴミだと料金がかかるので、不燃ゴミや可燃ゴミとして処分したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。ただ、三味線は木材や動物の皮だけでなく、金属も使われているので、一般のゴミとして処分するためには、細かく分解しなくてはならないので、非常に大変です。
また、一般のゴミ回収は、1辺の長さが30cm程度までと定められています。三味線は100cmの長さがあるため、一般のゴミ回収のサイズには適していないため、そのままでは回収してもらえませんので注意が必要です。どうしても、一般のゴミに出したい場合には、のこぎりなどの工具を使って切断して、金属を取り除いておくようにしてください。
三味線の買取を積極的に行っている業者の一例
三味線に精通したスタッフもいる、楽器買取専門のエルミュージック
楽器買取店でも三味線の買取を行っていない、もしくは専門外の業者もありますが、エルミュージックでは日本の伝統的な楽器の三味線の買取を強化しています。三味線にもかなりの種類がありますが、どれも積極的に飽き取りを行っているので、自分の持っている三味線の名前が分からない、売れるかもわからない場合も、気軽に問い合わせてみてください。買取方法も持込や宅配買取に、出張買取にも対応しているので、自分で運ぶことに不安がある方でも安心です。
エルミュージックで査定してみる
三味線の買取実績多数、よろず屋ありんす
よろず屋ありんすは骨董品や美術品を専門に買取している会社で、その中に三味線や琴、和楽器も含まれています。三味線の知識が豊富なスタッフもいることと、他の和楽器以外のものも買取してもらえるので、楽器全般で買取してほしい方や美術品などを売りたい方にオススメのショップです。高く売れやすい三味線や、高く売るためのポイントなども掲載しているので、気になる方は一度ホームページを覗いてみてください。
参考:よろず屋ありんす
買取実績がかなり豊富な、ナンバーワン買取センター
ナンバーワン買取センターは不用品の買取りや改修を行っている業者です。不用品の回収と聞くと三味線も回収されてしまうのかと不安になりますが、三味線は高価買取の対象になっています。査定は実際に楽器や音楽が趣味のスタッフが行ってくれるので、どんな三味線でも種類等が分からなくても大丈夫です。引っ越しや片付けなどで他にも回収してほしい、処分したい、買取してほしいものがある人にはナンバーワン買取センターはぴったりです。
参考:ナンバーワン買取センター
どうしても捨てたくはない三味線はどうしたら良いのか?
演奏しなくなってしまったけど思い出のある三味線である場合やご家族の遺品などの場合には、捨てたくないと思う方もいらっしゃることでしょう。そのようなときには、友人や知人など貰ってくれそうな人を探してみると良いかもしれません。また、ヤフオクやメルカリなどのサービスを使って、自分で売るのもおすすめです。
友人や知人の中で貰ってくれそうな人を探してみるかジモティーを使ってみる
思い出のあるものや誰かが大事に使っていた三味線をゴミとして捨てることに抵抗感や罪悪感を感じてしまう方は多いです。どうして、捨てにくいと感じたときには、友達や知人に譲ることを検討してみてはいかがでしょう。必要としている人にあげてしまえば、ゴミに出さずに済むので、罪悪感を感じることなく、処分することができます。
親戚やご近所や職場の人など、いろいろな人に声をかけてみたら、楽器をやってみたい、三味線に興味があるという方が見つかるかもしれません。身近で三味線を貰ってくれそうな人が見つからなそうなときには、ジモティーを利用してみると良いでしょう。ジモティーは不用になったものを譲ったり、貰ったりできるサイトです。地元の人の中から貰ってくれそうな人を探せるようになっているので、自宅まで引き取りに来てくれる人が見つかれば、梱包などの手間をかけずに楽に処分することができます。
また、ジモティーは、ヤフオクやメルカリなどサービスと違って、利用する際に手数料は一切不要なので、無駄なお金をかけずに三味線を処分できるというメリットもあります。友人や知人に譲ることやジモティーでほしい人に譲ってしまえば、金銭のやり取りがないので、トラブルにもなりにくいので、安心です。
ヤフオクやメルカリなどを使って三味線を売る方法
楽器買取専門店で買取してもらえなかった場合でも、ヤフオクやメルカリなどのサービスを利用すれば、売れる可能性があります。
ヤフオクやメルカリには、本当にほしい人が多く集まっているため、楽器買取専門店で値段が付かなかった三味線であっても、売れてしまうことが多いのです。また、ヤフオクやメルカリは、自分の言い値で売ることもできるため、納得できる金額で三味線を売却できるというメリットもあります。
パソコンやスマートフォンを使ってやり取りを行うため、インターネットのつながる環境がある方に向いている処分方法です。ただ、ヤフオクやメルカリを利用する際には、三味線の写真を撮ることや状態について細かく入力しなくてはならないため、出品する際に手間がかかってしまいます。また、三味線をほしいと思っている方は、どんな音色がするのか気にする人が多いため、音についての説明も上手に行わなくてなりません。文章で音について詳しく説明するのは結構難しいので、その点もよく考慮して出品する必要があります。
不用になった三味線の処分方法のまとめ
以上、不用になってしまった三味線の処分方法についてご紹介しました。まずは状態をチェックしてみて、売れそうかどう判断してみてください。壊れている場合や演奏に支障がある場合であっても、高級品などは楽器買取専門店で買取してもらえる可能性があります。査定に出す際には、撥やケースなどの付属品も忘れずに揃えておくようにしてください。
買取してもらえなかった場合には、ヤフオクやメルカリを使って自力で売却するという方法もあります。あるいは、友達や知り合いに譲ってしまうと良いでしょう。いろいろな処分方法がありますので、よく検討して最適な方法を選んでみてください。