渡辺力について
1911年に東京で生まれた渡辺力氏は1936年東京高等工芸学校(現 千葉大)木材工芸科卒業後、ブルーノ・タウトが指導をしていた群馬県工芸所を経て、1949年渡辺力デザイン事務所を設立しました。1951年に発表したヒモイスで国内外から注目を集め、1957年のトリイススツールではミラノ・トリエンナーレでコンパッソドーロ賞を受賞するなど、多くの受賞歴があります。
1972年に東京日比谷にあるパブリッククロックは代表作の一つです。自身も会心の作とコメントを残しています。多くの建築家やデザイナーからも賞賛を受け、以降のデザインに影響を与えました。
渡辺力で査定価格が期待できる家具
ヒモイス
日本を代表するイスの一つであるヒモイスは、渡辺力氏の処女作です。オリジナルの作品は1952年に横山工業から発表されました。戦後の復興期であった当時、限られた材料を使い、いかにコストをかけずに快適な椅子をつくるかをコンセプトにデザインされました。
椅子に畳の上で使うことを考慮して低めの座面に設定してあります。ロープ編みの座面には当時どの家庭にでもあった座布団を置いて使うように考えられています。2013年には101台の限定生産でメトロクスよりロープチェアとして復刻されました。
リキロッカー
海外での評価も高い北海道旭川の家具ブランド、カンディハウスでロングセラーとなっているのがリキロッカーです。低めの座面と厚めのクッションが快適な座り心地を実現しています。座っていないときでも美しいデザインをキープするため、重心の置き型や脚のカーブなど細かに計算されています。
ひじ掛けの先端やベースのカーブなど渡辺氏のデザインへのこだわりが感じられるロッキングチェアです。リキロッカーにはスツールも展開があり、一緒に査定に出せば買取額のアップも期待されます。
買取価格をアップするコツや工夫
ブランドのことや、人気の製品がわかったところで、より高く売るためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
できるだけ商品の情報や状態を伝える
製品にあるブランドのロゴや、タグに記載されている型番など、
製品の情報を詳しく伝えることで正確な査定価格がわかりやすくなります。
また、汚れや購入場所、使用年数なども査定価格を大きく左右するので、正直に伝えることが大切です。
製品情報、状態が良いことがわかれば、思い切った価格を付けてくれる確率が高まります。
付属品・保証書を揃えておく
保証書や付属品がある場合、査定日までに必ず揃えておきましょう。
保証書があることで「正規品の証明」になったり、付属品があることで「保存状態が良い」という、好印象を与えることができます。
日頃から丁寧に使用してメンテナンスをする
製品の状態は買取の際に「とても重要な判断基準」になります。
日頃からやさしく丁寧に使用することで、キズや汚れな付かないように心がけましょう。
また、定期的なメンテナンスも欠かさす行うことで、綺麗な状態を長く維持しやすくなります。
将来的に売ることも考えて、大切に扱うことも高く売るコツと言えるでしょう。
できる範囲できれいに掃除をする
日ごろからの掃除も大切ですが、査定をお願いしたら見てもらう前にもう一度、自分のできる範囲で掃除をしましょう。
ここで重要なのはできる範囲で、無理をしないことで、力任せに掃除したり、適切ではない薬剤などを使って製品を傷めないようにします。
綺麗にしたくても製品の状態を悪くしてしまったら本末転倒なので、くれぐれも無理はしないでください。
いくつかの業者に見積りをする
業者によって得意なジャンルや、買取に近来入れている製品が異なります。
また、買取品目に載っていても、実際の買取経験がない場合もあります。
料金形態がそれぞれ違うのはもちろん、自分の手放したい製品に詳しくて、
本来の価値の値段をつけてくれて、尚且つ査定額やその他買取費用に納得できる業者を選びましょう。
まとめて査定を依頼する
どこの買取業者でも基本的にまとめて査定をお願いすると金額アップが期待できます。
その業者が買取しているもの、また買取出来るものに限りますが、
査定額のアップの他にも、量によっては出張買取地域外でも来てくれる業者もあります。
売るか迷っている製品でも、査定は無料のところが多いので、一度査定してもらうのもありです。
売却時に気をつけたいこと
手放したい製品の状態があまりよくない、探してもブランドやデザイナーなどのロゴが見つからないなど、売却時に起こりやすい困ったことの紹介です。
リプロダクト品・ジェネリック家具だと売れない場合がある
流行りの製品、人気の製品にはリプロダクト品やジェネリック品といった、
偽物ではないけれど、本物ではない、比較的安く買える廉価版です。
中には本物と嘘をついて売っている悪徳なショップもありますが、
今はネットショップなどで手頃にリプロダクト品が手に入ります。
ただし、手放そうとしたときに売れない、売れたけど数百円ということはよくあるようです。
再販できない、大きな傷や汚れがあると売れない場合もある
有名なブランド製品やデザイナーの製品だと、少しの傷や汚れがあっても売れやすいですが、
大きい傷や汚れ、また再販が難しいような故障や不具合のあるものは買取が難しいです。
少しのキズなどなら業者やショップで修繕して再販可能ですが、
余りにも大きかったり、直せないような不具合があると再販も出来ないので、買取を断られることが多いです。
その場合には適切な方法で製品を処分しましょう。
運び出しが難しい大型家具の場合は予め業者に相談する
部屋の中で組み立ててもらった家具や、購入時には別のスタッフが搬入してくれたけど、
いざ売ろうとしたら自分では重さや多きや、通路の問題で運び出せない問題はよくあります。
そのようなときは無理して自分で運ぼうとしないで、積極的に運び出しを行ってくれる業者に依頼してください。
プロなので最適な運び出しを方法を見つけてくれますし、
必要であればベランダの窓から吊り下げて運び出してくれる業者もあります。
無理な搬出は他の家具や壁を傷つけるリスクもあるので、
対応している業者に詳しく説明して、実際のお部屋や家具を見てもらいましょう。
渡辺力の家具を高く買取してくれるおすすめ業者
リサイクルショップ チェリーズマーケット
チェリーズマーケットは家具や家電を買取しているリサイクルショップで、買取実績は10年以上で20万件を越えています。
ブランド家具の買取実績も多く、買取った家具もホームに掲載されています。法人の在庫品や倒産品、展示品や懸賞品も買取をしていたり、
ご家庭にあるいろいろな不用品を丸ごと片付け・処分もしてくれるので、不用品の処分も含めて丸ごとお願いしたい人は相談してみるといいでしょう。
参考:リサイクルショップ チェリーズマーケット
まとめ
渡辺力氏はモダンデザインを確立した人物の一人として高い評価を受けています。禅に興味を持っていた渡辺氏の作品は、シンプルな美しさが際立ち、禅の影響も感じられます。2013年に101歳で亡くなりましたが、現在でもなお高い人気を誇っています。カンディハウスではリキウィンザーチェアやリキベンチなど流行に左右されないデザインで、名作としてロングヒットとなっています。また、メトロクスなどでは渡辺氏が手掛けた時計なども扱っていて、こちらも色あせない魅力を放つ名作です。
渡辺力氏の作品を買取に出そうと思ったら、シリーズや他の同氏の作品もまとめて査定に出すことで、思いがけない査定結果になることもあります。どうすればお得に手放せるのか分からない、という方は上記でご紹介した買取店に相談してみるのもおすすめです。こちらの記事が買取を利用する際のお役に立てれば幸いです。